遵守と尊守の正しい読み方と使い方|意味の違いについても調査


 
そんしゅ?とうしゅ??ん~、正しい読み方誰か教えてー!!

読めそうで読めない漢字って、意外にたくさんありますよね・・・。

似てる漢字でも意味が違ったり、読み方が違ったり。

「遵守」と「尊守」ある日こんな漢字がアナタの元に舞い込んできたら・・・。

例文も載せているので最後まで逃さず読破して、一目おかれる人になりましょう☆

遵守の正しい読み方は?

正しい読み方は「じゅんしゅ」

「遵」は「したがう」の意があり、「遵守」とはきまり・法律・道理などに従いよく守るという意味になります。

ここでいう「きまり」とは、わかりやすくいうと交通ルールや労働法など主に公的なきまりを含むため、特に法律関係の場や書面などで使われることが多くあるようです。

また、法律のほかに道徳や習慣を従順に守るという意味もあり、古い習わしや学校の法則など一律の基準に沿って行動する場面で使われる言葉でもあります。

では、正しい使い方を例文に沿ってみてみましょう♪
 

遵守の正しい使い方

正しい使い方をいくつか挙げると、裁判などの場面で・・・

「法令遵守により、以下を決定する~」「遵守義務があるため、これらの実施を確保し~」

会社などの場面では・・・

「社内規制を遵守し、よりいっそうの利益向上を目指そう」などと言うことができます。

これらはとっても固い場面での使い方になりますが、つまりは自主的に法令を守るということをとても真面目な言い方で表現する場合に使われるのが「遵守」なのです
 

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尊守の正しい読み方って?

 
 
正しい読み方は「そんしゅ」・・・ですが、実は辞書などでひいても出てきませんし、パソコンなどで「そんしゅ」と打っても変換されません。

理由としては、「尊守」とはもともとは「遵守」という言葉をそんしゅと誤読したもの、つまり誤字だといわれていますが、私がもっともらしいと思った事実は、規則を守る「遵守」に対して「尊重」の意味を含ませた言葉として”遵”に似た”尊”という漢字を宛て「尊守」そんしゅという読み方の言葉がうまれたということです。

同じ守るという意味でも、「尊守」とは崇高なものとして尊重し守ることという意味があるのです。

尊守の正しい使い方

例えば、スポーツなどで「スポーツマンシップにのっとって~・・・」などの宣言を聞いたことはありますよね?

これは、スポーツマンとしてのルールを守り敬意を払うという気持ちが込められているのですが、まさにこれは「尊守」の出番!

「フェアプレーの精神を尊守します」などと使えますね。

ちなみに、「尊守」という言葉がただの誤字で存在しないものとされているところでは、「遵守」に尊重をプラスするカタチで「尊重して遵守する」という表現をされているようです。
 

遵守と尊守の意味の違い

「遵守」とは、規則や法律・習慣などの決まりごとに従うことの意味で、「尊守」とはそこに尊重の意をプラスされたもの。

つまり、これらの規則を守ります!とルールに従う意思を示すものには「遵守」を使い、国造りにおけるようななにか壮大なルールや敬意を払うべき習慣に対しては「尊守」が使えます。

どちらもきまりに従い守るという意味は同じなので、使い方をあまり心配する必要はありませんが、尊重の気持ちをプラスする時には「尊守」と覚えおくとよいでしょう。

遵守とよく似た厳守との違いは?

「交通ルールを遵守します。」

「秘密は厳守するように。」

このふたつの違いをひとことでいうと、自主的に守とうとしているか人から守らされているかということです。

また、遵守は公的なきまりや法律などを守ることを指しますが、厳守はもっと小さな範囲で起こるような誰かが決めたルールに従うことを意味します。

遵守と厳守の使い方に迷った時は、公のことなのか個人的なことなのかを目安にしてみるといいかもしれませんね。
 

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まとめ

遵守の正しい読み方はじゅんしゅ、きまりや法律・習慣などに従い守るということを意味します。

尊守の正しい読み方はそんしゅ、この言葉は遵守の誤読によって生まれたものだという説もあるが、きまりや習慣を守る中に尊重の意味をプラスしたものとして使われています。

漢字から意味が汲み取れるって、日本語って面白いですね。

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