夏の風物詩であり、一大イベントの一つである花火!
花火大会は、毎年1回はぜひ見ておきたいと思うほど、日本人になじみのあるイベントとなっています。
家族や友だち・同僚と一緒に花火を見て「たまや~、かぎや~」なんていう夏も良いですね。
・・・ところで花火のかけ声として定番な「たまや・かぎや」っていったい何なんでしょうか?
この記事では、花火のかけ声としてなぜ「たまや・かぎや」と言われるようになったのかの由来や意味を紹介していきます。
たまや・かぎやの意味や由来を知っておけば、仲間内で鼻高々に雑学を披露できそうですね!(笑)
かぎやの由来って何?
花火に対するかけ声と言えば「たまや」ですが、「かぎや」というのも聞いたことはないでしょうか?
「かぎや」の由来は、江戸時代に名をはせていた有名な花火師がいた「鍵屋」という花火屋さんの屋号です!
花火は火事の原因にもなることから町内での花火の使用は禁止されていました。
ですが「両国川開き」というお祭りの時だけは、花火を打ち合出るのが許可されていました。
この時、花火市場をほぼ独占していたのが「鍵屋」だったのです。
お稲荷様のうち一匹が鍵を銜えていることから、鍵屋と言う名前になったそう。
たまやの由来って何?
それでは花火が打ち上がった時のかけ声として定番の「たまや」とは一体何なのでしょうか?
こちらも鍵屋同様に、江戸時代に名をはせていた有名な花火師がいた「玉屋」という花火屋さんの屋号です!
玉屋の歴史は鍵屋よりも新しく、鍵屋の八代目番頭だった清七が暖簾分けしてできたのが「玉屋」という花火屋。
しかし玉屋は1843年に大火事を起こしてしまい、江戸の町を追放されてしまったそうです。
そのため鍵屋とは対照的に、玉屋の歴史はあまり長くないということですね。
ちなみにお稲荷様のもう一方が玉を銜えていることから「玉屋」という名前を付けたそうです!
何で「たまや~」「かぎや~」って言うの?
それでは本題ですが、なぜ花火が上がった時にたまや・かぎやと言うのでしょうか?
先ほどそれぞれの花火屋が人気を集めてたと紹介しましたが、「どちらの花火がより美しいか」を称賛するように、自身の支持する花火屋さんの屋号を言い合ったのが始まりとされています。
そのため花火が上がった時、「た~まや~」と言えば、玉屋さんの花火がきれいだ!と言っているということになるようです。
この時、圧倒的に支持を集めていたのは、実は暖簾分けしてできた玉屋!
なので今でも「たまや~」というかけ声がどこかで聞こえるというわけですね。
現代での正しいかけ声は?
ここまで「たまや・かぎや」の由来などを紹介してきましたが、では現代では何というかけ声が正しいのでしょうか?
先ほど紹介したように、玉屋は大火事によって焼失したこともあり、現在はありません。
ですが鍵屋は現在15代目の方が現役で花火を作成しています!
もちろん必ずしも鍵屋の作った花火とは限りませんが、今では「かぎや~」というほうが正しそうですね。
とはいえ花火を作った花火屋さんを称賛するかけ声なので、作った花火屋さんがわかればいいのですが、なかなかそこまで確認することはありません・・・
そのため静かに花火の「ヒュ~・・・ドンッ!」という音を楽しむというのも一興ですね。
まとめ
以上、花火のかけ声「たまや・かぎや」はなぜかと由来や意味を紹介しました!
今でも花火が打ち上がった時に言われるかけ声である「たまや・かぎや」は元々は花火屋さんの名前だったようですね!
最近ではたまや~というかけ声をよく聞きますが、現存しているのは鍵屋のほうだというのがなんだか不思議ですよね。
現代では○○というかけ声が正しい!というものはありませんが、みんなで盛り上がるために「たまや~・かぎや~」なんていうのも良いかもしれません。
たまや~というかけ声を知っていても、由来を知らない人はきっと多いので、周りの人に鼻高々と雑学を披露するのも楽しそうですね!(笑)
コメントを残す