日本人の平均寿命は世界の中でもトップクラスに高く、ランキングでは2位を取るほどの長寿国です!
毎年平均寿命なるものが発表されたりしていますが、しっかりと平均寿命の意味を理解していますか?
もしかしたら、実は多くの人がこの「平均寿命」を間違って理解しているかもしれません。
この記事では、平均寿命の本当の意味や平均余命との違いについて紹介しているので、ぜひ参考にしてください!
そもそも平均寿命とは何か?
勘違いされがちですが、平均寿命とは死亡した年齢の平均値ではありません。
では平均寿命の定義とはいったい何で、どのように算出されているのでしょうか?
本当の意味での平均寿命とは、0才の子供が平均してあと何年生きられるかという「平均余命」です。
平均寿命は、厚生労働省が年齢別の推計人口と死亡率データを使って、各年齢ごとの死亡率を割り出し、平均的に何歳で寿命を迎えるかを算出しています。
「平均寿命-自分の年齢=余命」は間違い!
自分の余命を単純計算する時に、最新の平均寿命から自分の年齢を引いて考えたりしていませんか?
例:『 平均寿命85歳 - 自分の年齢40歳 = 自分の余命(約)45歳 』
このように考えるのは、実は間違いなのです!
先ほども紹介したように、平均寿命とはその年に生まれた子供(0才児)の平均余命なので、自分の平均寿命とは関係ありません。
なので自分の生まれた年に発表された平均寿命から、自分の年齢を引いたものが平均余命になります。
とはいえ医学もどんどんと進歩していっているので、自分の生まれた年の平均寿命から引いて算出した平均余命よりは実際には多い数値になるようです。
平均余命とは?
平均余命とは、その名の通り、ある年齢の人があと何年生きられるかの期待値を表しています。
厚生労働省は、5年に1度「完全生命表」という表を更新します。
この表は、国税調査などのデータを基にして、ある年齢の人が平均であと何年生きるかを表したものになっています。
あくまで平均値なので、必ずこの年に寿命を迎えるというわけではありませんが、大体の平均余命を知ることができます。
平均寿命と平均余命の違いは?
ここまで平均寿命と平均余命を簡単に説明してきましたが、改めてまとめてみると…
平均寿命
その年に生まれた子どもがあと何年生きるかを算出したもの(その年に生まれた0才児の平均余命)
平均余命
ある年齢の人が平均してあと何年生きるかを算出したもの(0才の平均余命が平均寿命)
その年に発表された平均寿命は、その年に生まれた子どもの平均余命なので、1歳以上の方にとっては関係のない数値と言えます。
ですが平均余命については、すべての年齢の方の平均余命が算出されているので、自分の大体の余命を知ることができるものです。
そのため自分の平均寿命(余命)を知りたい場合には、厚生労働省が出している完全生命表を見てみると良いでしょう!
まとめ
以上、平均寿命の本当の意味や平均余命との違いについて紹介しました。
今まで自分の思っていた平均寿命と比べてみていかがだったでしょうか?
まさかその年に生まれた子どもの平均寿命であって、ほかの人にとっての平均寿命ではないだなんて…
そのため自分の大体の平均寿命(余命)を知りたい時には、「完全生命表」を確認すると良いでしょう!
医学の進歩によっては、平均寿命・余命ともにどんどんと伸びていく可能性があるので、自分がより歳を重ねた時には平均余命がもっと伸びているかもしれませんね。
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