「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」は体の一部がりんごの様に赤くなることから「りんご病」の通称がついています。
発熱などの症状は他の感染症に比べれば比較的軽いですが、りんご病ではかゆみも症状として現れます。
このかゆみの期間はいつまで続くのか、りんご病のかゆみに効く市販薬のかゆみ止めも併せて紹介いたします。
りんご病のかゆみの期間はいつまで続く?
りんご病でかゆみが起きるのは、りんご病にかかった人を見つけてかゆみの妖精がやってくるからではありません。
りんご病で特徴的な赤い発疹「紅斑(こうはん)」がかゆみの原因です。
しかしりんご病にかかったからといってすぐにこの紅斑が出てくるわけではありません。
りんご病にかかるとまず発熱やせき、鼻水、頭痛や倦怠感といったいわゆる風邪症状が現れ、1週間程経つと紅斑が最初は頬などに発生し、1~2日でレース状に腕や腹部などへ広がります。
ちなみにりんご病が感染する可能性が高いのはこの紅斑が出ている期間ではなく、その前の風邪症状が出ている期間です。
りんご病には特別な治療法がないため自然治癒を待つしかなく、完治までは約2週間かかります。
つまりりんご病のかゆみがいつまで続くかという疑問については、おおよそ2週間という答えになります。
ちなみにインフルエンザなどと違って風邪症状が重症化することは少なく、発熱も微熱程度の場合が多いです。
子どもがりんご病にかかった場合、紅斑だけで終わってしまう場合もあるくらいです。
ただし大人がりんご病にかかると、完治まで1ヶ月を要する場合や重度の関節痛や合併症を引き起こす場合があり、特に妊婦は胎児の命に関わる場合もあるので注意が必要です。
市販薬のかゆみ止めでりんご病のかゆみを抑える
かゆみの期間がいつまでかわかっても、それがかゆみ止めになるわけではありません。
りんご病のつらいかゆみは、市販薬のかゆみ止めで抑えることができるのでしょうか。
先にお伝えしたように、りんご病には特別な治療法もなければワクチンもありません。
そのため病院で出してもらえる処方箋もおそらくはかゆみ止めの薬だけでしょう。
実際は病院から処方させたかゆみ止めの薬に頼っていただくのが一番いいのですが、もし市販薬でりんご病のかゆみを抑えようと思うのであれば、ステロイド系のかゆみ止めを選択すると良いでしょう。
ステロイド系のかゆみ止めで市販薬といえば「オイラックス PZ軟膏」「ドルマイコーチ軟膏」「ロコイダン軟膏」などがありますが、抗生物質が入っていたりと子どもの肌だと刺激が強すぎる場合があります。
市販薬でりんご病のかゆみを抑えたい場合は、まず薬剤師さんに「りんご病にかかってかゆみ止めを探している」と相談すると良いでしょう。
ステロイド系でなければ「オロナイン」がありますが、こちらも強力なものになると抗生物質が入っているそうなので、結局は薬剤師さんに相談するのが一番です。
ちなみに体が火照るとりんご病のかゆみは酷くなる場合が多いので、りんご病にかかったら熱いお風呂は控えて、ぬるめのシャワーで体を流す程度にするといいでしょう。
りんご病のかゆみの期間とかゆみ止めについてまとめ
風邪症状よりもかゆみで苦しめられるりんご病。
ワクチンも治療法もないため、自然治癒を待つしかありません。
かゆみの期間がいつまでかわかってもかゆみは続きますから、早めに病院へ行くことをおすすめします。
もし市販薬のかゆみ止めを使うのであれば、まずは薬剤師さんに相談しましょう。
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