マンションやホテルで4号室や9号室がない理由と噂について

 

建物に関する噂は数多く、現実的なものなら「あのマンションには怖い人が住んでいる」「市内のホテルに有名人が泊まっている」といったもの。

ちょっと怪しい噂だと「あのマンションに住んだ人は理由も告げずにすぐ引っ越す」「ホテルに泊まっていたら人影が見えた」なんてものまでさまざまです。

そんな建物で気になることの一つが、4号室そして9号室がない場合が多いことです。

今回は4号室や9号室がマンションやホテルにない理由、そしてその噂についてご紹介いたします。

実際に行ってみよう

 

実は私の親がアパートの大家で、こんなピッタリな記事はありません。

というわけでさっそく調べてみましたところ、そもそも1フロアに4つも部屋がありませんでした。

小さいアパートなんです…

ちなみに部屋番号はローマ字で振り分けてあり、その理由は「俺のイニシャルから」だそうです。

失礼いたしました。

 

マンションやホテルに4号室がない理由

 

気を取り直していきましょう。

ところで「4号室」と書かれていたらなんと読むでしょうか。

「本気」と書いて「マジ」と読む場合がありますが、「4号室」は「よんごうしつ」ですね。

では中年の悩みでもある「四十肩」はなんと読むかと訊くと、だいたいの方は「しじゅうかた」ではないでしょうか。

このように「4」を「し」と発音することが「死」を連想させ、縁起が悪いとされています。

そのため、マンションやホテルでは4号室を設けず、3号室の次を5号室とする場合があります。

4号室の他に42号室は「死に」、45号室は「死後」などの語呂合わせで除かれる場合もあります。

 

人気漫画でも扱われた「4」の恐怖

日本どころか海外でも人気を博す漫画「ジョジョの奇妙な冒険」でも、この「4」の縁起悪さが強く描かれています。

コミックス47巻から始まる第5部で登場するグイード・ミスタは、4の数字には嫌悪感というよりも恐怖さえ感じています。

ケーキが4つ残っているのを見て「3つずつ持ってこないとはサービズがなってない」と怒りを露にしたりと、この性格は第5部終了までさまざまなシーンで見ることができます。

マンションやホテルに9号室がない理由

 

今度は「9号室」ですが、これはもちろん「きゅうごうしつ」ですね。

怪我をして運び込まれるのは「救護室」です。

「九十九」と書いて「つくも」なんて読み方もしますが、「九十九里浜」の場合は「くじゅううりはま」ですね。

あまり地名を挙げて縁起の悪いお話をするもんじゃないですが、このように「9」を「く」と読むと「苦」、つまりは「苦しむ」につながるとしてマンションやホテルの部屋番号として好かれません。

ただし4号室の理由に比べれば縁起の悪さの程度が低いため、9号室は4号室ほど過敏に扱われることは少ないです。

 

2つが合わさると

4号室と9号室。

2つの数字が合わさった「49」は縁起の悪さが足されるのはもちろん、「四苦八苦」も連想させるということでかわいそうなことになります。

ところで他に縁起が悪い数字として挙げられるのは「十三階段」「13日の金曜日」といった「13」ですね。

4と9を足すと13になりますから、不思議な縁を感じます。

 

4号室、9号室の噂

 

そんなわけでマンションやホテルに4号室、9号室がない理由は言ってしまえば「迷信」です。

しかし不確定な迷信ほど人を惹きつけるのか、怖い噂には4号室と9号室が欠かせません。

「ホテルの9号室に泊まったら呻き声が聞こえた」

「4号室で合わせ鏡をすると異次元に連れて行かれる」

などなど、マンションやホテルからなくなった4号室と9号室は、怖い噂の分野では満室のようです。

 

マンションやホテルに4号室と9号室がない理由まとめ

最近では「迷信だ」という声が強いこともあり、4号室と9号室がないなんてことはマンションやホテルのどちらでも少なくなってきました。

おそらくこれには4を切ることの出来ない、4階建て以上のマンションやホテルも最近では珍しくないという面もあることでしょう。

とはいえやっぱり縁起が悪いとの理由で4号室と9号室を避けるマンション、ホテルも一定数あり、駐車場などでも4と9を避けた振り番号を見かけます。

縁起が悪いとされる4号室と9号室を避けることは自分のためではなく住む、もしくは滞在する相手に対しての思いやりなのかもしれません。

ちなみに私の車のナンバープレートには4も9も入っています。

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