「お忙しいかとは思いますが」の正しい使い方と敬語の文法について

皆さんも一度は聞いたこと、言ったことがあるでしょうか?

「お忙しいかとは思いますが」

日常では自然に出てくる言葉ですが、「かと」とは一体どういう意味なのかご存知でしょうか?

今回は「かと」について正しい使い方や敬語の文法について調査してみました。

間違った使い方をしないよう、しっかりと覚えてくださいね。

「かと」とは

ここで紹介する「お忙しいかと思いますが」の「かと」とは憶測を表す言葉。

  • ○○だろうか
  • ○○なのではないか

などを意味します。

 

「かと」の正しい使い方

「かと」の意味がわかったところで、「忙しいかと思いますが」を例文にして、正しい使い方をご紹介します。

使い方例文 意味
忙しい
とは思いますが
忙しい状況を知っている又は、当然忙しいだろうと思っている場合
忙しい
かと思いますが
忙しいだろう、忙しいと思うけどと憶測の場合

 

「とは」と違って、「かと」は自分の憶測を話していると言うニュアンスになります。

「忙しいか忙しくないか」はわからないが、多分忙しいと思うのでと言うかんじですね。

例文

Aさんに仕事を依頼した後、また違う依頼をすぐにすることになった。

これは確実に相手が忙しくなっていることがわかるため、「かと」は使わず「お忙しいとは思いますが」と忙しいことを決めつける言い方をします。

また、しばらくぶりにAさんに仕事を依頼する場合は、忙しいかどうかわからないがきっと忙しいだろうなと言う意味を込めるのであれば「お忙しいかとは思いますが」を使います。

絶対にどちらかと決まっているわけではありませんが、使い方的には

  • 確実な場合:とは
  • 憶測の場合:かと

と言う使い分けをします。

 

間違った例文

「お忙しくないかと思いますが」これは間違った使い方。

忙しくない(だろう)と思いますがと言いたい時は「忙しくないかと思いますので」と言うのが正しい使い方。

とは言っても、忙しくないと思いますはあまり良い言い方ではないので、あくまでも例文として覚えておいてください。

また、忙しい意外にももちろん「かと」は使うことがあるので例として下記で、間違った使い方と正しい使い方を紹介していきます。

使い方について

正しい使い方

  • ご覧いただければご理解いただけるかとは思いますが
  • ご覧いただければご理解いただけるかと思いますが

上記は、簡単に言うと「見てくれたら、わかってもらえる(だろう)と思いますが」と言う意味。

間違った使い方

  • ご理解いただくかと思いますが
  • ご覧いただければかとは思いますが

「ご理解いただくかと思いますが」になると、意味や伝えたいことなどのニュアンスが変わってきます。

また、ご覧いただければかと思いますがは、声に出して読んでみるとわかる通り何かが違いますね。

このように、どんな言葉でも使える「かと」ですが、使い方や使う場所によって意味やニュアンスが変わってくるので、注意してください。

 

その他の使い方

お伺いいたしますので

×お伺いしたいかと思いますが

 

お伺いいたしますと言い切れない場合は、「お伺いできるかと思います」を使います。

「お伺いするかと思いますが」も間違った使い方ではありませんが、この場合ですと誰かがお伺いするという捉え方になりますので、「かと」を使う場合は注意してください。

 

敬語の文法について

「お忙しいかとは思いますが」を敬語にすると「お忙しいかとは存じますが」になります。

また少し違った言葉にすると「ご多忙かとは思いますが」になりますね。

また敬語だからと言ってあまりにも、「かと」を使いすぎると自信なさげに見えてしまうこともあるので注意が必要!

敬語にしなきゃと考えすぎて、間違った敬語を使ったり間違った文法にならないように気をつけましょう。

 

まとめ

「かと」は、憶測や○○だろうと言う意味で使います。

また断言するときや、わかりきっている時などは「かと」ではなく「とは」を使います。

「かと」の使い方によって意味が変わってしまう場合もありますので、間違って使わないよう注意しましょう。

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