甘い酒だから甘酒、青い空だから青空。
じゃあ2分の1成人式はといったら、10歳で迎える成人式(?)です。
決して費用を抑えた成人式のことではありません。
こんなにわかりやすい名前の2分の1成人式ですが、式の意味や内容、流れをご存知でしょうか。
まだ生まれて間もないこの2分の1成人式の発祥や起源を見ながら、意味と内容そして流れについても知っておきましょう。
2分の1成人式の内容と流れ
成人式の場合は20歳ということで義務教育も修了し、学生か社会人かも人によって異なることでしょう。
しかし2分の1成人式、つまり10歳であれば飛び級をしていない限りは小学生です。
そのため2分の1成人式は小学校内で行われる場合があります。
2分の1成人式は成人式と同じように1月、もしくは2月に行われています。
内容は学校に保護者を招き、
- 将来の夢を発表
- 合唱
- 「2分の1成人式証書」授与
- 子どもと保護者で感謝の手紙を交換
- 写真や名前の由来などで生い立ちを振り返る
おおまかにはこうした流れになっていて、学芸会と卒業式を足して2分の1にしたような内容となっています。
しかし生い立ちを振り返るって、10年を振り返るなんて一瞬じゃないですかなんて思うのは歳のせいでしょうか。
ちなみに2分の1成人式がまだあまり耳に馴染みがないように、2分の1成人式を学校が行うことは義務ではないので、当然行わない学校もあります。
その場合はご家庭で2分の1成人式を行うわけですが、上記の内容と流れは絶対ではありませんので、ご家庭ではご自由な内容と流れで2分の1成人式を行ってください。
2分の1成人式の意味、発祥、起源
2分の1成人式。
どうにも目にも耳にも馴染まず、ぶっちゃけるともうちょっと言葉なかったの?と言いたくなってしまいます。
まあそれもこれも理由はこの2分の1成人式の歴史が浅いことにあるのでしょう。
そもそも2分の1成人式とは成人の半分、ちょうど10歳で小学校高学年になる子どもたちが親への感謝、そして将来の夢を発表することで過去、現在、未来を意識して、心の成長を目指す意味をもって行われます。
そんな2分の1成人式の発祥は兵庫県の佐藤修一教諭が1980年頃に4年生の担任をした際、高学年への門出に「背筋を伸ばして参加するようなイベントを」ということで発案したのが起源とされています。
兵庫県発祥ですが日本で一番力を入れているのは愛知県で、愛知県の「親と子の2分の1成人式研究会」は、2分の1成人式には「子の育ち」「親の学び」「地域の参画」の3つの意義があるとしています。
2分の1成人式の内容への評価
2分の1成人式の内容に対して、9割ほどの保護者は「満足な内容」としています。
しかし世間では「子どもから親への感謝の強要」「生い立ちを振り返ることは虐待を受けた児童への配慮がなされていない」など否定的な声もあります。
歴史が浅い2分の1成人式は、内容などの面でまだまだ考える部分がありそうです。
2分の1成人式の内容や流れについてまとめ
人生にはいろいろな節目があります。
その節目を祝うことはとても良いことですから、2分の1成人式も素敵な試みではあると思います。
起源が1980年頃とまだまだ歴史が浅いため、内容や流れについて改善を続けていけば、いずれは本家の成人式に負けないような行事になるのではないでしょうか。
今回こうして調べていて意外だったことは、発祥が兵庫県なのに愛知県が力を入れていることと、2分の1成人式というあまりにもドストレートな名前に発案時点でストップがかからなかったことでしょうか。
まあ10歳の子どもであれば、わかりやすい名前のほうがいいのかもしれません。
10歳で2分の1成人式なら、成人式の年齢もわかりやすいですからね。
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