将棋の藤井聡汰六段(15歳)が2018年5月18日に行われた竜王戦5組ランキング戦準決勝で船江恒平六段との対局に勝利したことで、見事『藤井聡汰七段』への昇段を果たしました!
藤井聡汰六段が達成した七段昇格は将棋界史上最年少の記録で、“プロになってから七段になるまで”の速度も最速と驚異的な記録を残すことになりました。
いま日本でも1、2を争うほど世間を賑わせている若者ですが、その快進撃は留まることを知らず、今までの記録をどんどんと塗り替えていってしまいそうです…
今までの史上最年少記録や最速記録は誰だったのかなども合わせて紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください!
史上最年少で藤井聡汰七段へ昇段!
テレビやネットで史上最年少で七段へ昇段!という情報がありますが、今まで史上最年少記録を持っていたのは誰だったのでしょうか?
それは最近ではその愛くるしさなどからテレビで引っ張りだこの加藤一二三九段が今までの史上最年少記録を持っていました。
その時の最年少記録は17歳3カ月でしたが、藤井六段はなんと15歳9カ月と今までの記録を大幅に更新しました!
ほかにも”中学生棋士”としてお茶の間を賑わせた歴戦の棋士たちが七段へ昇段した記録は下記にまとめました。
人物 | 昇段時期 / 当時の年齢 |
---|---|
藤井聡汰 | 2018年5月18日 / 15歳 最速! |
加藤一二三 | 1957年4月1日 / 17歳 |
谷川浩司 | 1981年4月1日 / 18歳 |
羽生善治 | 1990年10月1日 / 20歳 |
渡辺明 | 2005年10月1日 / 20歳 |
羽生善治九段と比較
今の将棋界最強と言っても過言ではない羽生善治九段はいったいいつ七段へと昇段したのでしょうか?
その記録は1990年10月1日、羽生善治六段20歳とあまり早い記録のようには思えません。
ですがこの当時、一年以内に二段以上昇段することができない規定があったため、今の規定であれば19歳での昇段ということになります。
とはいえその記録と比較しても、藤井聡汰六段がどれだけ早く七段へ昇段したのかは一目瞭然です。
女流棋士での史上最年少記録は誰か?
最近巷では女流棋士という言葉を耳にしますが、実は女流棋士とは女性のプロ棋士を指す言葉ではありません。
そして現在女性のプロの棋士はいません。
そのため現段階では女性の棋士の中で七段を達成した方はいないようで、現在女流棋士で最高段位は女流六段となっています。
ちなみに一時期メディアにもよく出ていた若手女流棋士の竹俣紅さんは女流初段です。
プロ入り後七段への昇段スピードも最速!
藤井聡汰七段は史上最年少で七段へ昇段するという驚異的な記録を叩き出していますが、同時にプロ入り後七段へ昇段するスピードも過去最速です!
こちらも今までの最速記録は加藤一二三九段の2年8カ月でしたが、今回藤井聡汰七段はなんと1年7カ月という速さで七段に昇格しています。
今までの棋士たちと比べても驚異的なスピードで記録を塗り替えていっていますが、このままどこまで行くのでしょうか…
藤井聡汰七段が八段へ昇段するのはいつ?その条件とは?
藤井聡汰七段に昇段したばかりですが、やはり次はいつ八段に昇段するのか気になりますよね。
ほかのタイトルでは昇段することはできませんが、“竜王”だけは獲得することで八段に昇段することができます。
竜王のタイトルを獲得するには、竜王戦のランキング千・決勝トーナメント・挑戦者決定3番勝負、そして最後に竜王との7番勝負を勝ち抜く必要があります。
もし仮に藤井聡汰七段が現在の竜王羽生善治九段にストレート4-0で勝つことができれば、最速で2018年11月下旬には八段へ昇段することができます!
とはいえ今の将棋界最強ともいえる羽生善治九段を相手にストレート勝ちすることはかなり難しいので、最後までもつれて4-3になった場合は2018年12月下旬に八段昇段となるでしょう。
まとめ
藤井聡汰六段が史上最年少記録で七段へと昇段し、プロ入り後七段へと昇段するスピードも最速と驚異的な記録を叩き出しました。
今までの歴戦の棋士たちとも比べてもその記録は圧倒的で、この先どこまで怒涛の快進撃を続けていくのでしょうか?
このまま竜王を獲得することができれば、最短で2018年11月には八段に昇段することも可能なので、今後の活躍に期待が膨らみますね!
とはいえ最速で八段へ昇段するには、羽生善治九段というかなりの強敵を相手にしなければならないので、今後の試合には注目が集まりそうです。
コメントを残す