チャーハンと焼き飯の違いはなに?ピラフとの差についても紹介

チャーハン

中華料理の中でも美味しくて人気のチャーハン!

ご家庭でもご飯がたくさん余ったときなどに作る方も多いのではないでしょうか。

同じようにご飯を炒める料理に焼き飯がありますが、チャーハンと焼き飯はなにが違うんでしょうか?

またピラフなんかもチャーハンなどに似ている存在ですよね。

というわけで今回は、チャーハンと焼き飯の違いや、ピラフとの差についても紹介していきます!

そもそもチャーハンや焼き飯・ピラフってどんなもの?

疑問

ご飯を炒めて作るものとしてチャーハンや焼き飯・ピラフがありますが、それぞれどのような違いがあるのでしょうか?

もしかしたら家でチャーハンだと思っていたものが、厳密には焼き飯だった。なんてこともありえるかも…

チャーハンとピラフについてはなんとなく想像できても、焼き飯が分からないなんて人もきっと多いはず

まずは簡単にチャーハンや焼き飯・ピラフはどんなものなのかを見ていきましょう!

チャーハンとは

チャーハン

チャーハンは、ご飯を様々な具・卵と共に油で炒めた中華料理!

パラパラとしているのが特徴で、味付けは主に塩・コショウや醤油が多いですね。

漢字では炒飯と書くだけあって、フライパンで炒めて作るのも特徴の一つで、焼き飯との違いでもあります。

焼き飯との大きな違いは、卵を先に入れてからごはんを炒めるというところ。

シンプルながらも素人がパラパラに作ることは難しく、奥が深く難しい料理ですよね。

焼き飯とは

焼き飯

焼き飯は、ご飯と様々な具を油で炒め、仕上げに卵を加える料理!

関西で親しまれており、卵を入れてからご飯を入れて炒めるチャーハンに対し、焼き飯は卵を最後に加えます

本来は鉄板で作る料理で、炒めるというよりはその名の通り焼くイメージなので、意識しておこげを作る傾向があるそうです。

お店では醤油などで味付けされることが多いですが、家庭料理としての焼き飯はソースで味付けすることが多く、卵を入れないで作られることもあるんだとか。

ピラフとは

ピラフ

同じようなご飯を炒めた料理にピラフがありますが、チャーハンや焼き飯とは何が違うんでしょうか?

チャーハンと焼き飯は最初から炊き上がったご飯を使いますが、ピラフは生米を炒めてから最後にスープを加えて炊き上げます!

トルコ料理の「ピラウ」が起源となった西洋料理で、日本では洋風炒めご飯とも言われています。

味付けは鶏がらスープの味がベースとなり、バターの風味と塩・コショウが加わります。

家庭料理としては炊き上がったご飯を使うピラフのレシピもあり、その場合はコンソメやカレー粉、ケチャップなどで味付けされることが多いです。

チャーハン・焼き飯・ピラフの違いは?

疑問

チャーハンと焼き飯はいったい何が違うんでしょうか?

違いを以下の表にまとめてみました!

チャーハン 焼き飯 ピラフ
発祥 中国 日本 トルコ
卵を入れる順番 最初 最後 入れない
味付け 塩・コショウ、醤油など 醤油、ソースなど 鶏がらスープ、
塩コショウなど
調理 フライパン 鉄板 フライパン

チャーハンや焼き飯の大きな違いは、卵を入れる順番で、調理方法に違いがあるようです!

またピラフはそもそも卵を入れなかったりと、チャーハンや焼き飯とは違ったものだということが分かります。

とはいえチャーハンと焼き飯は厳密に区分されておらず、正確な定義は明らかではありません

ちなみに西日本では中華料理屋で食べるのがチャーハン、家庭で作るのが焼き飯と区分することもあるんだとか。

ですが提供するお店によっては、チャーハンを焼き飯と表記していたり、その逆もあるようです。

発祥の違い

まずは改めて発祥の違いを見比べてみましょう!

チャーハン 焼き飯 ピラフ
発祥 中国 日本 トルコ

チャーハンは中華料理屋で提供されていることもあって、中国発祥というのはだいぶ知られていますよね!

ですがチャーハンに似た焼き飯は実は日本発祥で、チャーハンとは違い、鉄板で作るのが主流のようです。

また海鮮がたっぷり入った洋風チャーハンとも言えるピラフは、日本から遠く離れたトルコが発祥

どれも似ている料理ではありますが、発祥地はかなりバラバラなんですね!

卵を入れる順番の違い

続いて卵を入れる順番にも違いがあるようで…

チャーハン 焼き飯 ピラフ
卵を入れる順番 最初 最後 入れない

卵を入れる順番は、チャーハンの場合は最初で、焼き飯の時は最後に卵を入れます!

ピラフにはそもそも卵は使われないので、ほかの2つに比べて明確に違いがある項目でもありますね。

確かにチャーハンのほうがご飯に卵が絡まっていて、焼き飯は卵のそぼろのようなものがたくさん入っているのも違いの1つと言えそうです。

味付けの違い

やっぱり何より違いが表れるのは味付けの違い。改めて違いをまとめると…

料理 調味料
チャーハン 中華調味料(ウェイパーなど)、醤油、塩コショウ、オイスターソースなど
焼き飯 中華調味料(ウェイパーなど)、醤油、ソース、塩コショウなど
ピラフ 鶏がらスープ、塩コショウ、コンソメ、バターなど

やはりチャーハンと焼き飯は似ているだけあって、使われる調味料もかなり似ていますね。

とはいえチャーハンではオイスターソースを加えたり、焼き飯ではソースを入れるなどの違いはあるようです。

ここでもピラフはチャーハンや焼き飯と比べると違いがあって、鶏がらスープやコンソメなどを加えて作られます!

調理方法の違い

どうやって作るかにも違いがあるようで…

チャーハン 焼き飯 ピラフ
調理 フライパン 鉄板 フライパン

それぞれ使う調理器具は表のとおりで、具体的な作り方は…

  • チャーハンはご飯と具材を一緒にフライパンで炒める
  • 焼き飯は鉄板でご飯と具材を一緒に炒める
  • ピラフはお米などをフライパンで炒めた後、スープで炊く

だいたいこのような感じで、やはりチャーハンと焼き飯は、フライパンか鉄板かの違い以外は似ています

またピラフはチャーハンや焼き飯と比べて、調理手順が多く、お米を一度炒めてから炊いて作ります。

ピラフに関してはかなり違いがありますが、焼き飯をフライパンで作ることもあるので、明確にチャーハンと焼き飯の作り方に違いがあるとは言えません…

“炒める”と”焼く”の違い

ちなみに炒飯も焼き飯もご飯をどのように調理するのか、というのが名前で表されていますが、炒めるのと焼くのとではどのような違いがあるのでしょうか?

炒める なべに油をひき、加熱した所へ材料を入れ、かきまぜながら火を通す。
焼く 火に当てて熱を通し、食べられるようにする。

調べてみるとこのような意味があるようで、フライパン(中華鍋)で作る炒飯は確かに”炒める”という意味にあっています。

また鉄板で加熱して作る焼き飯も”焼く”という意味に沿っていますが、鍋を使用しない点をのぞけば”炒める”と言っても間違いではありません。

ですが炒飯も”焼く”という表現でも間違いではないので、“炒飯は焼き飯”また”焼き飯は炒飯”と言えそうです

各国のご飯を使った料理

国旗

ご飯を使う料理の代表例として、チャーハンや焼き飯・ピラフを比較してみましたが、世界にはもっと多くの種類のご飯を使った料理があります!

いくつかほかにも有名なご飯を使う料理をまとめてみました。

料理名 発祥 主な材料
ナシゴレン インドネシア
マレーシア
海老・鶏肉・ピーマン・卵
ガパオライス タイ パプリカ・バジル・オイスターソース
ジャンバラヤ アメリカ トマト・ソーセージ・マッシュルーム
パエリア スペイン イカ・貝・たまねぎ・にんにく
リゾット イタリア バター・コンソメ(スープ)・チーズ
タコライス 日本(沖縄) ひき肉・レタス・トマト・チーズ

よく聞くご飯を使った料理となると大体このあたりでしょうか。

すべてチャーハンと比較したら違うのは分かりますが、この中でも違いが判らなかったりしますよね。

例えばナシゴレンとガパオライスって、どっちも卵を乗せてあるイメージですが、どんな違いがあるのかわかりますか?

チャーハンとは少し違ってくるものの、意外とご飯料理ってどれがどれだかわからなっちゃいますよね…

せっかくなので世界各国のご飯を使った料理もいろいろと比較してみましょう!

ナシゴレン

ナシゴレン

ナシゴレンは、インドネシアやマレーシアでは代表的な料理で、「ナシ(=ご飯)ゴレン(=揚げる)」という意味を持っています。

とはいえ実際には海老や鶏肉・野菜などをご飯と一緒に炒めて、ケチャップマニスなどの現地特有の調味料を使って作られます。

見た目は炒飯と似ていて、ナシゴレンが日本で一般的に知られるようになるまでは、インドネシア風チャーハンと呼ばれていたこともあるそうです。

またつけあわせに卵を乗せることが多いため、ガパオライスとも間違えられることがありますが、ナシゴレンは具材とご飯を一緒に炒めるという特徴があります。

ガパオライス

ガパオライス

ガパオライスはタイでは定番のご飯料理(日本で言うカレーやシチューくらい)で、簡単に表現すると鶏肉のバジル炒めご飯!

日本では鶏肉を使って作ることの多いガパオライスですが、本場タイではほかにも豚肉や魚介類にキノコなど様々な材料を入れて作られるそうです。

ちなみにガパオはハーブの名前で、実は「ガパオライス」という表現は日本独特なもので、タイでは「ハーブ+ごはん」だと思われてびっくりされちゃうかも…?

ナシゴレンと似ていますが、ガパオライスはご飯と具材が別々に盛られて出てくるほか、こちらはバジルを使うという特徴があります。

ジャンバラヤ

ジャンバラヤ

ジャンバラヤはソーセージや鶏肉・野菜などをメインに使うアメリカ発祥の料理で、スペイン料理のパエリアが起源と言われています。

大きな鍋で作って大人数で食べることの多い料理で、バーベキューなど野外でのパーティーの主役として出てくることも多いとか。

通常はコンソメで味付けされることが多いものの、地域によってはトマトを入れて味付けしたり、日本ではなじみのないウサギの肉を入れることもあるそうです。

魚介類を入れることもあるため、もとになっているパエリアと似てるものの、アメリカでアレンジされてお肉がメインに使われるようになったのがジャンバラヤとなっています。

パエリア

パエリア

パエリアはスペイン(東部バレンシア地方)発祥の料理で、お米とお肉や魚介類を一緒にスープで炊き込んで作る料理です。

またほかの料理と比べて、パエリアはパエリアを作るための調理器具(パエリア鍋)があるほど、スペインに広く根付いている料理となっています。

パエリアを作る際に入れる具材としては、海老やムール貝、お肉としては鶏肉やカタツムリなどを使うそうです。

ちなみにパエリアは「調理中は混ぜない」が現地での本来の作り方のようなので、もしパエリアを作る機会がある方は混ぜないように作ってみるのも良いかもしれません!

リゾット

リゾット

リゾットはイタリア発祥の料理で、お米にキノコや野菜・ソーセージなどを加えて煮たてて作られる料理です。

日本で言うところの雑炊に似た料理ではありますが、リゾットはお米を洗わずに煮るという違いがあります。

またリゾットはスープで煮て、雑炊はお出汁で煮るというような違いもありますが、西洋風雑炊と言っても間違いではないでしょう。

とはいえ日本の雑炊に比べて、キノコやチーズなどいろいろな具材を入れて作るので、よりオシャレな料理と言えそうですね!

タコライス

タコライス

タコライスは我らが日本の沖縄が発祥で、メキシコ風アメリカ料理のタコスの具材をご飯の上に乗せた料理です。

ご飯とは別に具材を乗せるという点では、ガパオライスと似てるものの、タコライスはチリパウダー・ガパオライスはバジルとメインになる味付けに違いがあります。

よく”タコ”ライスというのにタコが入っていない、なんて話を聞いたりしますが、あれはあくまでタコスから名前をもじっているもの。

とはいえ実際に蛸を使った焼き飯や炊き込みご飯をタコライスと呼称することもあるようです。

まとめ

以上、チャーハンと焼き飯の違いや、ピラフとの差についても紹介しました。

チャーハンと焼き飯の違いは、卵を入れる順番と調理工程!

チャーハンはご飯よりも前、焼き飯は最後の仕上げに卵を入れるというところに違いがあります。

とはいえ明確な違いの定義はないため、提供するお店によってはチャーハンを焼き飯と呼んでいたりもするそうです。

そのためチャーハンと焼き飯はかなり似てはいるものの、調理方法(卵を入れる順番)

またチャーハンや焼き飯と違い、ピラフは生米を炒めてからスープで炊き上げるというふうに作り方に違いがありました!

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