「アッ!」と思ったときにはもう遅かった…
落としてしまったり、踏んでしまったり、ちょっとした不注意から起きるiPhoneの画面割れ。経験のある方も多いのではないでしょうか?
画面が割れたままiPhoneを使っている方を見かけることも少なくありません。
その修理にはいったいどれくらいの修理の値段がかかるのでしょうか?なんとか無償(無料)交換できる方法はないのでしょうか?
大切なiPhoneの最新修理費用情報をまとめました。
無償交換はできないの?
大切なiPhoneの画面が割れた時、あなたはまず最初に「無償(無料)交換する方法があるんじゃないか?」と思われたのではないですか?
iPhoneの故障時に無償(無料)交換を受けるには幾つかポイントがあります。
ポイント1・APPleの保障対象期間内か?
- Appleの保障期間である為の条件
- APPleの正規販売店で購入してから1年以内か?
- 「APPleCare+ for iPhone」に加入しているか?
まず、上記どちらかのサポートの保障期間でなければなりません。
さらに、故障した原因も重要になってきます。
ポイント2・自然故障であるか?
仮にポイント1のどちらかのサポートの保障期間内でも故障の原因が自然故障でない場合は、無償(無料)修理ではなく有償修理となります。
自然故障の条件とは…
- 落としたりなどしていないのに突然起動しなくなった。
- タッチパネルだけ突然反応しなくなった。
- そもそも画面に傷が付いていた。
などの、通常の使用の範囲内で使用していたにもかかわらず、明らかなiPhone自体の不具合によって故障してしまった場合を指します。
つまり、
原則不慮の故障は無償交換できない
残念ですが原則的に画面が割れた、不慮の損傷、水没などは有償修理になってしまいます。
仮に最新機種のiPhone6sの場合、
- 画面割れで14,800円(税別)
- 本体交換が必要な故障の場合は34,800円(税別)
というかなり大きな金額が修理代にかかってしまうのです。
画面が割れただけだったらまだしも、他の不調などがあれば本体交換が必要なことも・・・。
しかし、前述の「APPleCare+ for iPhone」というAPPleの修理サポートに加入するなど、万が一の修理費用をお安く抑える方法は存在します。
修理にかかる値段を抑えるコツは?
まず、アップル公式のサポートとして、「APPleCare+ for iPhone」という有償サポートがあります。
iPhoneは購入した時点では、製品購入後1年間のハードウェア製品限定保証と90日間の無償電話サポートという保証のみです。これには画面が割れた等の物損保証は付いていません。
APPleCare+に加入すると、保証とサポートがiPhoneの購入日から2年間に延長されます。
さらに、過失や事故による損傷に対する修理などのサービスを、
iPhone 5c、iPhone 5s、iPhone 6、iPhone 6 Plusの場合は1回につき7,800円(税込)
iPhone 6sとiPhone 6s Plusの場合は1回につき11,800円(税別)
のサービス料で最大2回まで受けることができるのです。
「APPleCare+ for iPhone」には加入した方がお得?
では、「APPleCare+ for iPhone」に加入している場合と、未加入の場合とではどのくらい画面割れの修理値段は変わってくるのでしょう?
下に2016年時点での機種毎の画面割れの修理費用をまとめてみました。
AppleCare+ に加入の場合 | AppleCare+ に未加入の場合 | AppleCare+ に未加入で保証対象外修理と判断された場合 | |
---|---|---|---|
iPhone 6s Plus | ¥ 11,800(税別) | ¥ 16,800(税別) | ¥ 38,800(税別) |
iPhone 6s | ¥ 11,800(税別) | ¥ 14,800(税別) | ¥ 34,800(税別) |
iPhone 6 Plus | ¥ 7,800(税込) | ¥ 14,800(税別) | ¥ 38,800(税別) |
iPhone 6 | ¥ 7,800(税込) | ¥ 12,800(税別) | ¥ 34,800(税別) |
iPhone 5s、iPhone 5c | ¥ 7,800(税込) | ¥ 14,800(税別) | ¥ 31,800(税別) |
iPhone 5 | ¥ 4,400(税込) | ¥ 14,800(税別) | ¥ 31,800(税別) |
これだけ見るとお得にも感じますが、前述の通りAPPle Care+は有償です。
2016年1月現在で最新機種のiPhone6s、iPhone 6s Plusで14,800円(税別)。それ以前の機種で12,800円(税別)の別料金が必要になります。(円/ドルのレートで頻繁に金額が変わりますので要確認)
ですので、仮にiPhone6sの画面を2年間で2回画面を割ったと仮定した場合…
iPhone6s AppleCare+あり
14,800円×1.08(消費税) + 修理費用 11,800円×2 = 39,584円
iPhone6s APPleCare+なし
修理費用14,800円× 2 ×1.08(消費税)= 31,968円
となります。
なんと!加入していた方が7,616円高くなってしまうじゃありませんか!
ただし、APPleCare+には画面割れ以外のバッテリー磨耗や本体全壊時の保障もあります。バッテリー、付属のイヤフォンなどアクセサリのハードウェア類までサポートしてくれるのはAPPleCare+の強みです。
表一番右の全損などの本体交換が必要な故障が一回でも起きた場合は、APPleCare+に入っていた方がお得と言えます。
購入時の金額を高くしてでも、万が一の保険と捉えるかは、個人の価値観にはなってしまいます。
もしこれまでにiPhoneを全壊、水没など本体交換が必要な修理の経験がある方には加入をお勧めいたします。
契約している通信事業者によって修理値段に違いは?
iPhoneの取り扱いを行なっている大手通信事業者、「NTT Docom」「KDDI」「Softbank」の3社と契約をしてiPhoneを利用している方も多いでしょう。
3社いずれもAPPleケアとは別に独自のサポートプログラムが用意されています。これらに加入している場合、修理代金の割引やサポートが受けられることがあります。(完全無料で修理してもらえるというわけではないです)
NTT Docomoの故障サポート
ケータイ補償サービス for iPhone & iPadというサポートがあります。
Apple Care+に加入していなくても、月額料金に上乗せして、iPhone 6s、iPhone 6s Plusが月額750円、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5sが月額600円、iPhone 5cが月額500円(いずれも税別)支払えば,2年契約の期間中、物損故障、機械故障、紛失、盗難、水没の場合でもiPhone 6s、iPhone 6s Plusが11,000円、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 5s、iPhone 5cが7,500円で修理可能です。
紛失などAPPleケアでは対応してくれない部分までサポートしてくれますし、月額で数百円単位の金額なので、万が一の時の保険としてはいいサポートではないでしょうか。
KDDIの故障サポート
KDDIの故障サポートはAPPleCare+を加入した場合と、未加入の場合でもauスマートパス会員のみ適応される「iPhone/iPad修理代サポート」というものがあります。
まず、auでiPhoneを購入した際にAPPlecare+に加入すると、加入代金を毎月の分割払いにすることが出来ます。
支払金額は初回1,000円、2回目〜24回目は600円となります。
「iPhone/iPad修理代サポート」はauスマートパスへの加入が必須になりますが、APPlecare+に未加入の場合でも、故障時に利用を申請すれば修理代金支払後に、最大1万円を2回までキャッシュバックしてくれるというサービスです。
「iPhone/iPad修理代サポート」に関してはAPPlecare+に購入時加入していなくても、auスマートパス会員になっておけば、故障してから申請できるという部分はありがたいですね!
iPhone6sの場合ですと、14,800円×1.08(消費税)ー10,000円=5,984円となり、APPlecare+に加入していなくてもかなりお得に修理できますね。
Softbankの故障サポート
「あんしん保証パック(i)プラス」というサポートがあります。
iPhone購入(新規回線契約・機種変更)と同時の申し込みで、月額は650円です。
加入をしておくことで、画面割れ、水濡れ等の故障や、盗難、全壊、バッテリー消耗時などにAPPleへの修理費用としてかかった金額の大部分を毎月の携帯代金の支払から割引したり、特別価格での本体交換などの対応をしてくれます。
他の通信事業者と違い、修理時の費用はかかりますが、その後利用料金を割引することで実質負担金を軽くしてくれるというサポートです。
街の修理屋さんはどうなの?
これまでの正規の修理サポート以外にも、今では大きな街には多くのiPhone修理ショップが存在しています。
- <修理業者のメリット>
- 修理代金が安い。APPleの保証期間が終わっていてもかなりお安く対応してくれます。
- APPle Storeや、携帯キャリアの接客スタッフとは違い、修理のプロなので故障原因の特定が迅速で正確
- <修理業者のデメリット>
- 値段、技術力、アフターサポートなどが業者によって異なるため下調べが必要。
- 修理部品は純正品ではない。
- 基盤部分の故障など部品交換で復旧できない案件は対応できないこともある。
という、部分が挙げられるかと思います。
特にメリットの(2)はかなり大きいです。
筆者の経験として携帯ショップで修理依頼をしたところ、保証対象外の故障(水没)ということで起動しているにもかかわらず、本体交換と同じ金額がかかると言われ、納得できず修理屋さんに持って行ったところ短時間の修理で安価に復旧したということがありました。
やはり、毎日故障の修理を専門としているだけあって、ショップの店員さんとでは知識や技術にかなりの差がありますね。
まとめ
ここまで、iPhoneの故障時の無償(無料)/有償の判断基準と、様々な修理代金についてご紹介してきました。
iPhoneの修理代って意外と高くつくものですよね!
特に、誰にも起こりやすい画面割れでもなかなかの修理代金が掛かります。
今回ご紹介したAPPleCare+や各通信事業者毎のサポート体制などを比較して、どれかあなたに最も適した修理方法はありましたでしょうか?
いずれにせよ、基本的に無償(無料)での交換はできないとなると、防護シートを貼る、ケースに入れるなど日頃からiPhoneを大切にすることが一番重要なことになってきますね。
そして、万が一画面が割れてしまった時は、機種、使用している期間、故障が発生した原因などから判断して、様々な保険を組み合わせて利用するのが賢い方法でしょう。
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