「あけましておめでとうございます」
新年を迎えたことを祝ってのこの挨拶。特に正月三が日には交わすことも多いでしょう。
ところでこの挨拶、いったいいつまで使用してもいいものなのでしょうか。
「もう1月も半ばだから変かな?でも今年初めて会ったから言わないと失礼かな?」
なんて思ったことはありませんか?
そこで今回は、マナーとしても是非知っておきたい新年の挨拶はいつまでか、期間についてご紹介いたします。
新年の挨拶の期間
世間では、あけましておめでとうをいつまで言うべきかの期間を聞くと
- 1月3日まで
- 1月7日まで
など意見にばらつきがあります。
これだけ世間に知られてないのならさぞ不明瞭なんだろうと思いきや・・・
意外なことにしっかりといつまで言うべきか、線引きがされていました。
それはズバリ1月15日まで。
1月1日の元旦から1月7日までが大正月とされるのに対し、1月15日は小正月とされ、小正月までの間が新年の挨拶期間とされています。
ちなみに1月15日は小正月であると同時に松の内ともされ、松飾りを出しておくのもこの日までとされています。
地域によっては異なる場合も
新年の挨拶である「あけましておめでとう」は1月15日までと書きましたが、これを「小正月まで」「松の内まで」のどちらで認識するかで違いがあるようです。
1月15日が小正月というのは全国共通のようですが、関東地方では松の内を1月7日とする地域も存在します。
そのため、新年の挨拶は 1月7日までとする地域もあるようですが、一般的には1月15日で問題ないようです。
ちなみに関東地方に松の内が1月7日の地域があるのは、江戸時代に徳川幕府が松飾りを出しておくのは大正月までと命を出したものの、関東地方以外には広まらなかったためとされています。
新年の挨拶の種類
「あけましておめでとうございます」の他には「謹賀新年」が有名ですね。
新年を祝う言葉はいったいいくつあるのか、主に年賀状などで使える新年の挨拶をご紹介します。
目上の人に対して
- 謹賀新年
- 恭賀新年
- 敬頌新禧
目下の人・友人に対して
- 賀正
- 迎春
- 頌春
- 新春
- 慶春
漢字4文字⇒目上の人
漢字2文字⇒目下の人・友人
と覚えると簡単ですね。
ちなみに「あけましておめでとうございます」は相手が誰であっても無難に使えます。
あけましておめでとうの意味
ちなみに、「あけましておめでとう」ってどういう意味がご存知ですか?
いつまで言えば良いか曖昧だった「あけましておめでとう」の意味をしっかりと理解していれば、いつまで使えば良いかってこともなんとなくわかってきそうです。
あけましておめでとうというのは、
明ける⇒新年を迎える
おめでとう⇒めでたい
という2語で成り立っています。
知ってるわ!という声が聞こえてきそうですが・・・。
しかし、新年を迎えることがめでたいのはなぜ?と聞かれると、明確な答えを準備できていないのでは!?
様々な語源があるようですが、個人的に一番しっくり来たのが、
昔は新年を迎えることが普通ではなかった
という説です。
現在であれば、なんとなーく暮らしていれば月日は流れていくものですが、以前は
- 医療が発展していなかったり
- 生活環境がよろしくなかったり
で、一年を無事に乗り越えれるってことは、すごいありがたいことだったんですね。
なので ”無事で一年を乗り切れてめでたい” という意味を込めて、
「あけましておめでとう」
と言ったんですね。
身内に不幸があった場合には、あけましておめでとうを言わないっていう理由も想像がつきます。
そう考えると、去年の無事を祝う気持ちがあれば、年が明けて初めてあった人に対しては「あけましておめでとう」をいつ言ってもおかしくないです。
流石に、セミが鳴いた頃に「あけましておめでとう!」と言いうのはどうかと思いますが・・・。
まとめ
さて、ここまで新年の挨拶のである「あけましておめでとう」はいつまで言うべきか、期間について書いてきて、
一般的には1月15日まで
という結果を出しました。
しかしこれはあくまで線引きをするのならばいつまでかという意味で、仮に1月20日であっても挨拶するべきと感じたら「あけましておめでとうございます」を使用しても問題ありません。
もしどうしても気になるようでしたら「今年もよろしくお願いします」が無難なところでしょう。
お互い気分の良い挨拶で新しい年を迎えられることが、一番望ましいですね。
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