仕事が終わって帰り道。
自動販売機でジュースでも買おうかと近づいたら、周辺に虫が集まってて「Oh…」となったことありませんか。
しかしこれがコンビニだった場合、あれだけ明るい照明に対してあまり虫が寄ってこないことに気づくのではないでしょうか。
なぜ自動販売機に対してコンビニには虫が寄ってこないのかその対策と、蛍光灯をLED照明に替えることで違いがあるかについても見ていきましょう。
虫が寄ってこないようにコンビニの対策は?
有名な虫対策といえば「電撃殺虫器」でしょう。
蛍光灯(ケミカルライト)で虫をおびき寄せ、たまに「バチィ!」という激しい音を立てては人を驚かせる、青白く光るアレです。
同じような目的で「ライトトラップ」なんてのもありまして、これは同じく蛍光灯で虫をおびき寄せるのですが、駆除ではなく粘着テープで捕獲します。言うなれば「蛍光灯付きごきぶりホイホイ」です。
ただこれらは虫をおびき寄せる必要があるので、虫が寄ってこないための対策ではないですね。
虫が寄ってこないようにコンビニが行う対策で多いのが扇風機で、入り口から外に向けて扇風機を回すことで虫の侵入を防いでいます。
でもこれも寄ってきてから防いでますね。もう一歩前の段階でどうにかしたいところ。
ここで本題の虫が寄ってこないために何をしているかです。
それはコンビニの蛍光灯を防虫蛍光灯、もしくはLEDに変更することです。
防虫蛍光灯とは名前からそれっぽいですが、普通の蛍光灯と何が違うのでしょうか。
そしてなぜLED照明には虫が寄ってこないのでしょうか。
虫が寄ってこない防虫蛍光灯とLED照明
そもそもなんで虫が蛍光灯に集まってくるかというと、極微量な紫外線を発する蛍光灯の光を太陽の光と勘違いしているからです。
そんな虫が感知できる光の強さは300~500ナノメータの間くらいで、防虫蛍光灯は紫外線フィルターを用いることでその光をカット。
すると虫からは蛍光灯が暗く見え、近づいてこなくなるそうです。
そして目が痛くなるらい明るいものもあるLED照明はというと、こちらはもとから紫外線を出していません。
つまりは生まれついての防虫蛍光灯なので、同じく虫からは暗く見えてしまうそうです。
これらは決して計算上の話などではなくて実験も行われ、同じ色の蛍光灯とLED照明を用意した場合、蛍光灯には虫が集まったのに対し、LED照明にはまったく虫が寄ってこないという結果が出ています。
LED照明も防虫蛍光灯も、当たり前ですが一般にも購入できるので、虫の侵入被害に困っている場合はご検討してみてはいかがでしょうか。
しかし虫だって生き物ですから、適当に動き回っている場合もあります。
100%完全完璧に一切の虫が寄ってこないということはありえない。ということだけは理解しておいてください。
「虫が寄ってこない」売り文句の注意
コンビニに限らず、むしろ一般家庭では吊るしたり置くことで虫が寄ってこないことを売り文句にしている薬剤が虫対策によく使われますね。
実はこうした薬剤は効果が薄い、ややもすればない場合があります。
それは表記されている対象の虫以外へ使用した場合です。
「虫が寄ってこないって書いてあるからこれでいいか」と適当に使わないで、どんな虫が侵入しているかを確認して、それを対象にしている薬剤を使いましょう。
例えば蚊に刺されるのを悩んでいるのに、対象がハエの薬剤を使った場合、効果は期待できません。
なぜ虫が寄ってこないのかまとめ
虫対策に重要なものは「明かり」よりも「紫外線」です。
虫が寄ってこない環境づくりにはその紫外線をカットした防虫蛍光灯やLED照明の導入がおすすめです。
コンビニはこうした知恵を使い、快適な環境をお客さんに提供しているんですね。
ところでどうでもいい話ですが、「虫」も「蟲」も読みは「むし」。
「蟲」の漢字を作った人は何かショッキングなことがあったんでしょうね。
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