正座をすると足がしびれるのはなぜ?理由・原因と防止方法を紹介

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法事やお葬式で慣れない正座をしたら、脚がしびれてツライ…そんな経験、あなたにも身に覚えがあるのではありませんか?

ところで、どうして正座をしたら足をしびれるのかって不思議に思ったことはありませんか?

今回は正座によって、なぜ足がしびれるのか、その理由と原因、さらには防止方法をご紹介いたします。

正座で足がしびれる理由・原因は?

足がしびれた人

 

まず、どうして正座をすると足がしびれるのか、その原因をご説明します。

実は正座という体勢はそもそも、足の末梢神経に大きな負担をかける姿勢なのです。

あなたも今、正座を実際にしてみてください。足の膝裏の部分が全身の体重で強く圧迫されるのがわかると思います。

膝裏には下肢静脈という大きな血管があり、強く圧迫されることで膝から下の血の流れが悪くなるのです。

血液には身体中の器官や神経に酸素を送り届けるという役割があるのですが、正座により血流が悪くなることで足の先端の末端神経に酸素が送られなくなるのです。

さらに、皮膚に近い末梢神経は、体の重みによって直接圧迫を受けてしまいます。

こんな状態を続けていると、痛みなどの知覚を伝える末梢神経の機能が低下し、そこに異常を知らせる電流が流れ始めます。そう、この電流こそがしびれの原因なのです。

つまり、

足のしびれとは脚の末梢神経が異常を知らせる生体の防御反応

なのです。

「この状態を続けていると神経機能が低下し、末梢神経が機能を停止して無感覚の状態になってしまうよ。」

と、身体があなたに正座をやめるようにシグナルを出しているんですね。

なんだか不思議に思うかもしれませんが、例えば包丁で指を切ったらすごく痛いのも、

身体が”そのまま放っておくと出血多量で死んでしまう”という危険をあなたに知らせるための防御反応なんです。

人間の体って本当によくできていますよね!

 

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足のしびれを防ぐための防止方法は?

まず正座をすると足がしびれる原因はお分かりいただけましたか?

とは言っても、正座は日本古来からある伝統的な座り方ですし、葬式や法事の場面など、どうしても正座をしなくてはならない瞬間というのは生活の中で出てくると思います。

そこで正座をしても足のしびれを防止する方法はないものか、と思いますよね。

実はそれは簡単なことで…

正しい正座の仕方を身に付ける。

これだけなんです。

実は「正座は身体にとって、最高のストレッチである」とも言われています。そして正しい正座の姿勢をマスターすると、実はそこまで足に負担はかかりません。

ここからは正しい正座の仕方を解説していきます。

① 体重を足だけにかけない

正座をするときに一番ダメなのは、背筋を丸めて足を組んでしまう形です。

これですと足の甲とふくらはぎに全体重が乗ってしまうため、足への負担が増加し前述のようなしびれを引き起こす原因になってしまいます。

足のしびれを防止する正しい正座において大切なことは…

  • 背筋を伸ばし背筋にも負担を預ける。
  • 腰を入れて、やや前側に重心を置き、腹筋にも負担を逃す。
  • お尻を上に上げるようなイメージで足に乗せない。

この3つのポイントを守りましょう。こうすることで足が痺れにくいのはもちろん、腹筋や背筋を鍛える効果もありますので、背筋の通った姿勢のいい体型になる効果もあります!是非やってみてください。

 

②  両足を平行にしない

上半身でできるしびれ防止方法の次は、下半身側のしびれ防止対策です。

これは結構簡単で、足を平行にせず、つま先や甲を重ねるというものです。

左右の足が平行になるように正座をすると、かかとにモロにお尻が乗り、全身の体重がかかりやすくなってしまいます。

また、足の甲を両方床にと付けて座っても、足首が一番伸びた状態になる訳なので血流によくありません。

つま先や足の甲を重ねて正座をすることで、片方の足の甲にかかる圧迫を減らし、足のしびれを防ぐことができます。

つま先か、足の甲、どちらを重ねるほうが楽かは個人差があるので試してみてくださいね。

また、正座をするときに膝をぴったりくっつけず、少し外向きに開くこともしびれにくくするポイントです。イメージとしては拳一つが膝と膝の間に入るくらいがいいでしょう。

 

③  重心を一点に起き続けない

これまでご紹介してきた方法を実践すれば、正座をしていても足への負担はかなり軽減できるとは思いますが、それでも長時間正座をし続けるとどうしても、足へ負担をかけてしまいます。

そこで重要なことは時々体重をかける場所を変えていきましょう。

つまり、座りながら ときどき足を動かすことで足への負担を分散するのです。

  1. お尻を片方の足の上に置く。
  2. 重心を移動することで一歩の足を楽にしたら 次はその反対、というように交互に行う。
  3. 1と2を繰り返してください。また、左右だけでなく時々 前後にも体重移動すると良いでしょう。

 

 

まとめ

今回は正座の時に起きやすい足のしびれの原因とその対処法をご紹介してきました。

正座の時のしびれの原因が身体からの防御反応だったというのは驚きですよね。

正座は正しく行うことで、足へのストレッチ効果や正しい姿勢への矯正などいい効果もたくさんあるのです。

ぜひ今回ご紹介した方法を試して足のしびれを防ぐ正座の正しいやり方をマスターしてみてください!

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1 個のコメント

  • 良くわかりました。ありがとうございました。わたしは、よく足がしびれる人間なので参考になりました。

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