病気にりんごと言えば子どもの看病をするお母さんですが、今回はそんな優しいりんごじゃありません。
「りんご病(林檎病)」の通称を持つ、ウイルスによる感染症にかかった場合の出席停止期間はいつからいつまでか、登校日・登園日についてご紹介します。
りんご病(林檎病)とは
通称が「りんご病」で、正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」という、ヒトパルボウイルスB19による感染症です。
1月~7月の間に小学生が発症する場合が多く、感染は主に接触感染と飛沫感染で、りんご病にかかった人に触れたり、くしゃみや咳によって飛散した水滴によって感染が広がります。
厄介なことにりんご病は発症する1週間ほど前に感染力が一番強くなります。
インフルエンザなどであれば発症した人を隔離することで感染を防げますが、りんご病にはそれが通用しません。
身近な人がりんご病にかかっていたら、自身も早めの診断をおすすめします。
りんご病(林檎病)の症状
特徴的なのは頬に出る赤い発疹「紅斑(こうはん)」で、りんご病の通称はこの紅斑がまるでりんごのようであることからついています。
この紅斑は頬以外にも手足や、体全体に現れる場合があります。
通常であれば1週間程度で消えますが、3~4週間の付き合いになることもあります。
他には
- 発熱
- 頭痛
- 悪寒
- 筋肉痛
といった症状が挙げられます。
インフルエンザなどでは高熱に悩まされますが、りんご病の場合は高熱になることは少ないです。
また、子どもが発症した場合は発熱がなく 紅斑のみで終わってしまう場合もあります。
これだけ書くとりんご病への危機感が欠けてしまいそうですが、りんご病がウイルス性の病気であることに変わりはなく、似た症状に「溶連菌感染症(ようれんきんかんせんしょう)」や「膠原病(こうげんびょう)」といった別の病気があるため、油断しないで症状が出た場合は早めに病院へ行くようにしてください。
大人も注意したいりんご病
りんご病というと子どものイメージですがそんなことはありません。
中でも子どもに接触する機会、りんご病にかかった子どもを看病することの多い母親世代でりんご病の発症は多いです。
大人がりんご病にかかった場合、子どもでは特徴的だった紅斑はそれほど現れませんが、関節痛や関節炎といった症状が現れます。
酷い場合だと手の指が曲げづらくなったり、階段の昇り降りにも苦労するようになります。
また、妊婦の場合は合併症が発症すると最悪の場合では胎児が死んでしまうので特に注意が必要です。
りんご病(林檎病)にかかったときの出席停止期間
医師から学校保健安全法で学校感染症に指定されている病気にかかっていると診断された場合、学校などは出席停止期間を設けることができます。
この学校感染症には「りんご病(林檎病)」ももちろん含まれ、第3種に分類されます。
りんご病に対して設けられる出席停止期間のいつからいつまでについて、明確な期間は決まっていません。というのも、りんご病にかかった人への登校・登園が可能になるのは「医師が症状を診断し、感染のおそれがないと認めた場合」と定められています。
なので出席停止期間がいつからいつまでかは医師次第で、OKが出ない限りは出席停止で登校・登園はできません。
りんご病(林檎病)の出席停止期間まとめ
インフルエンザなどに比べると危険性は少ないように見えるりんご病ですが、病気は病気なので油断は出来ません。
似た症状で違う病気があったり、合併症の危険もあるので症状が出たらすぐ病院へ行ってください。
出席停止期間は医師の診断次第なので、早めの診断が登校・登園可能への近道となります。
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