あまり凝った名前もどうかと思いますが、感染症の「手足口病」はもうちょっと凝ってもよかったでしょう。
主に夏場に流行する手足口病にかかった場合、お風呂にはいつから入れるか。
お風呂に入ることで手足口病がうつることや、症状の悪化があるかについてもご紹介します。
手足口病とは
手足口病は「コクサッキーウイルス」という名前のウイルスの一種が原因で起こるウイルス性疾患です。
ウイルスの名前はトリビア程度に認識しておいてください。
発熱や咽頭痛(いんとうつう)、手足口病の名前の通り手の平や足の裏、口の中に痛みを伴う水疱(すいほう)つまりは水ぶくれができます。
流行するのが主に夏場であるため汗疹(あせも)に間違われやすいですが、乳児では最悪の場合で命を落とす場合もあるので注意が必要です。
手足口病がうつる原因
手足口病は飛沫感染と接触感染、糞口感染(ふんこうかんせん)が主な感染経路となります。
「接触感染」とは手足口病にかかった人に触れること、「飛沫感染」は手足口病にかかった人が咳やくしゃみなどをした際に飛んだ水滴が原因でうつることで、これらは手足口病以外にインフルエンザなどでも注意されることなので有名です。
聞き慣れない「糞口感染」は字からなんとなくわかりますが、手足口病にかかった人の排泄物にウイルスが混じっていて、そこから手足口病がうつることです。
感染する9割が5歳以下の子どもであるためオムツを替えたり、親がトイレに付き添うシーンは少なくないです。
子ども本人、そして親もよく手を洗うなど注意が必要です。
お風呂で手足口病はうつる?悪化する?
手足口病は通常でも接触感染、飛沫感染、糞口感染の危険があるため、お風呂を介してうつる場合もあります。
例えば子どもとお風呂に入るとき風呂桶、タオルなどは共通して使ってしまいますし、湯船のお湯に浸かればこれもうつる原因となってしまいます。
実際に夏場の子どもに手足口病が流行する原因として、幼稚園などのプールが挙げられています。
更に手足口病にかかっているときにお風呂に入ると「かゆみ」が出ることがあり、皮膚をかくことで水疱が潰れて手足口病がうつる危険を増やしてしまう可能性があります。
こうした手足口病がうつる危険を減らすためにも、手足口病にかかっている間はシャワーで軽く体を洗う程度に抑えたほうがいいでしょう。
お風呂に入ること自体は手足口病が悪化する直接の原因とはならないため、体を清潔に保つためにシャワーだけでも浴びたほうがいいでしょう。
通常通りにお風呂に入れるのはいつからか
手足口病そのものはだいたい7~10日で自然治癒します。
完治すれば通常通りのお風呂の入り方で問題ないとされますが、水疱が消えても10日間程度は感染する危険が残っているため注意しましょう。
手足口病にかかったら
実は手足口病に特別な治療方法はありません。
水疱によるただれや痛みなどへ個々の対症療法は行われますが、手足口病への治療法は静養以外に存在しません。
同じく有効なワクチンもまだないため、手足口病の予防方法についてもうがいや手洗いをこまめに行う以外の方法はありません。
手足口病にかかったときのお風呂についてまとめ
不治の病ではありませんが、予防方法も治療方法も確立されていない手足口病。
お風呂に入ることで症状の悪化はありませんが、手足口病がうつる場合はあります。
お風呂に入るのであれば充分な注意やシャワーで済ませるなどの配慮をし、いつから通常通りにお風呂に入れるかを覚えておきましょう。
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