今の時代に電化製品は珍しくないですよね。
冷蔵庫にテレビ、エアコン。
家庭には様々な電化製品があるかと思います。
しかし、電化製品が世の中に広まってからも、電化製品が原因の事故が後を絶たないのも現実です。
今回はどこの家庭にもありそうな「電子レンジ」について記事を書かせていただきます。
様々なものを温めてくれる電子レンジは、基本的な使い方では難しい操作はないです。
電子レンジの中に物を入れて、スイッチを押すだけ。誰でも簡単に使えます。
けれど、電子レンジは使い方次第では爆発を起こし、火事や事故の原因になってしまうことも多いのです。
電子レンジの仕組み
電子レンジはマイクロ波を出して、温めたい物に含まれる水分を動かして摩擦熱を発生させ、物を温めます。
それだけを聞くと、特に危険があるようには思えませんよね。
しかし「マイクロ波」あるいは「高周波」という言葉の意味を正しく理解されていますか?
科学的なことですし、学ばないとわからないことです。
けれど、それを学ぶのも科学を専門とするような仕事をしている人だけ。
普通の人がわざわざ学ぼうとは思わないですよね。
人によっては、中学や高校などの学校の授業でマイクロ波や高周波の仕組みを学んだこともあるかもしれません。
しかし、中学や高校レベルの学校では、電子レンジの仕組みや危険性を一から十まで教えてくれることはないでしょう。
極端な話ですが「電子レンジを使う時に爆発などの危険があるのでマイクロ波を学べ」とは言いません。
けれど電子レンジは使い方を間違えると爆発を起こし、火災など危険の原因になることがあるのは事実です。
なので最低限の知識として「電子レンジを使う時にしてはいけないこと」を知っておくことをお勧めします。
この記事では電子レンジの使用の際に伴う「危険」やその「原因」をご紹介します。
電子レンジで加熱すると爆発などの危険があるもの
電子レンジの機能で、電子レンジを使う際に最も多い使い方の一つは「加熱」です。
電子レンジで加熱をすると爆発など危険があり、事故の原因になりやすいものを学んでおきましょう。
生卵は爆発するので危険
これはテレビなどでもよく取り上げられるので、生卵を電子レンジで加熱してはいけないことを知っている人は多いと思います。
卵の黄身が加熱されて圧力が高くなり、殻を割った瞬間に圧力が一気に外へ逃げるために爆発するという、というのが原因です。
温めた卵を食べようとして、かじった瞬間に爆発してしまうと、口の中を火傷したりする危険もあります。
また、これと同じ原因で爆発するものは卵だけではないです。
たらこやソーセージなど薄膜に包まれた食材は、同じように爆発する危険性がありますので注意しましょう。
これらのものは過熱しないのが一番ですが、やむ負えず加熱する場合もありますよね。
その時は圧力を逃がすため、卵やソーセージなど温める物の数か所につまようじなどで穴をあけます。
すると圧力の逃げ道ができるので、爆発の可能性は低くなります。
飲み物やスープなどの液体
コーヒーやスープなどが冷めてしまった場合、温かい方が好みの方は再加熱をすることが多いと思います。
しかしコーヒーなどの飲料は水と比べて対流が発生しにくく、危険が伴います。
蒸気が逃げにくいので温度が上がって沸騰状態になっていることがあり、突沸を起こす危険性があります。
突沸とは?
突沸の恐ろしいところは、衝撃を加えないと爆発しないことです。
例えば電子レンジでコーヒーを温めても、電子レンジでは静かに温度が上がるので、見ているだけでは変化がありません。
何も起きなかったので安心して電子レンジから取り出すでしょう。
そして油断してコーヒーにミルクや砂糖を加える。
するとそれが刺激となり、爆発が起こることが多いのです。
突沸による爆発の危険性を知っていても、少しだけの量なら、短い時間なら、と思いがちです。
しかし、怪我をしてからでは遅いのです。十分に注意しましょう。
焼き芋など水分の少ないもの
基本的に焼き芋は温かい状態で食べるものですね。
甘くてホクホクした焼き芋は、最近では四季を問わずに販売しているお店も多いです。
お店で買ったけれど、家に持ち帰るまでに冷めてしまったから、電子レンジで温めてから食べよう。
誰でも思いつく考えですよね。
しかし、芋やカボチャなどの水分が少ない野菜は、電子レンジで加熱すると乾いて硬くなり、焦げてしまいます。
焦げるだけで済めばいいですが、焦げの部分が発火し、最悪の場合、火事の原因になってしまう危険性もあるのです。
湯たんぽ
電子レンジで加熱してはいけないものは、食べ物だけではありません。
最近は電子レンジで温めてから使う湯たんぽが多くなってきていますね。
しかしすべての湯たんぽが電子レンジに対応しているわけではないです。
対応していない湯たんぽを電子レンジで温めると、当然、爆発や火災の原因になります。電子レンジに対応している湯たんぽと、そうでない湯たんぽの混同には注意しましょう。
また、電子レンジに対応している湯たんぽでも、指定時間を守らなかったり加熱の方法を間違えると爆発することがあります。
爆発の危険性を減らすためにも、説明書などはしっかり読んでおきましょう。
金属や木製の容器
電子レンジで食べ物を温めるとき、温める食材そのものを注意することは当然です。
しかし、電子レンジで温めても大丈夫な食材でも、温める際の容器にも気を付けましょう。
ステンレスやアルミなどの金属容器は
電子レンジで加熱すると火花が発生して火災の原因になります。
また、木製や竹製の容器は
焦げたり焼けたりする危険があります。こちらも火災の原因につながることがあります。
それらに対し、ガラス容器、陶磁器、プラスチック容器は電子レンジでの加熱が可能です。
しかし「ガラス容器」と言ってもすべてのガラスが安全なわけではないです。
急激に加熱したり、逆に急激に冷却することでガラス容器が割れることがあります。
温めても大丈夫なガラスは一般的に「耐熱ガラス」と呼ばれるものです。
耐熱性のないガラスは破裂や爆発の危険があるので電子レンジでは使わないようにしてください。
「プラスチック容器」もガラスと同じように耐熱性がある物とそうでない物があります。
加熱して高温になると変質する可能性があるので、プラスチック容器は140℃以上の耐熱性がある容器を使用しましょう。ラップなどを容器に被せることもありますが、被せる物にも140℃以上の耐熱性が求められます。
また、陶器や磁器は問題なく加熱できますが、金箔や絵付けなどの装飾をされている場合には注意しましょう。
容器の装飾が電子レンジの加熱によって火花となることがあるのです。火災の原因にもつながりかねないので、注意が必要です。
ペットボトル
ペットボトルに入った飲み物はスーパーやコンビニ、自販機など様々なところで買えます。
そして最近は温かい飲み物に対応しているペットボトル飲料も普通に売られていますね。
しかし、温かい飲料に対応しているからといって、電子レンジでペットボトルを加熱するのは危険です。
フタを閉めたまま電子レンジで加熱すれば破裂の危険があります。
そもそもペットボトルは加熱に弱いので、熱で変形したり穴が開いたりという危険につながり、火傷の原因になります。
電子レンジで加熱すると危険なものまとめ
多くの情報を書いてみましたが、皆さんは「温めてはいけないもの」で知らなかったものはありましたか?
電子レンジは中に物を入れてスイッチを押すだけで加熱が出来ます。とても簡単ですよね。
しかし、どんな物も正しい使い方をしないと危険は常に共にあり、事故の原因になりうるということを覚えておきましょう。
私がこの記事を書いて感じたことは、
「温かい物に対応している=加熱しても大丈夫」
ということにはならない、ということです。もちろんすべての物に当てはまることではないので、温めても大丈夫な物もたくさんあります。
冷めてしまった物を再び温めるときには、それぞれの食材に合った機材を使いましょう。
そして、正しい方法で加熱することが大事だと思います。
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