4月に見ることのできる春の流星群といえば「こと座流星群」。
なんと「こと座流星群」は、紀元前687年に中国で観測されており、最も古い流星群です。
流れ星は、星が流れている間に願い事をすると願いが叶うという言い伝えがあったり、良いことがありそうな予感がしますね。
これから今年2017年の「こと座流星群」が見られるかや日にちや時間帯、方角はいつかを紹介していきます。
記事の後半では「こと座流星群」のピーク時間帯はいつ頃か載せているので、最後までお付き合いいただけたら幸いです。
こと座流星群とは?
最初に「こと座」とは、四つの星からなる平行四辺形のたて琴の形をした星座になります。
こと座の「こと」は日本のお琴ではなく、西洋のハープのようなイメージが近いです。
七夕の時期の「おりひめ星」として知られているベガは「こと座」の1等星です。
毎年4月に活発になる流星群があり、その流星群の放射点が「こと座」の中にあるため「こと座流星群」と名付けられました。
あまり派手な見え方をする流星群ではありませんが、明るさは年間流星群の平均の2.5以上です。
小さい数字の方が明るい星になりますが「こと座流星群」は平均以上の2.1なのでけっこう明るい流星ということがわかります。
近年、毎年4月に見られることから「こと座流星群」の正式名称が「4月こと座流星群」に変更されました。
2017年4月こと座流星群が見える時間帯は?
「4月こと座流星群」の基本的な活動期間は、毎年4月16日~4月25日頃の1週間程度です。
年によって差がありますが、日本では4月22日~4月23日頃に「こと座流星群」が一番多く見える「極大」となります。
ちなみに極大とは、視覚的にみて一番多くの流星が見えることをいいますが、厳密にはひとつの波のピークを「極大」と表現しています。
2017年最も多くのこと座流星群が見られるピーク時間帯は?
天体に関するホームページを確認して、さらに絞り込みをしてみると、
また、月の月齢(満ち欠け)も26なので、月明りもあまり明るくありません。
よって、2017年「4月こと座流星群」の日本からの観測は、とても好条件に恵まれていることがわかります。
しかし出現回数は多くないので,「極大」の時間帯は見逃さないように注意して観測してみてください。
2017年4月こと座流星群の方角
「こと座流星群」は、出現する決まった方角がないので、どちらの方角を見ても構いません。
ただし、流星群の明かりをさえぎる月明かりを避けるため、月が出ていない方角を見ることをお勧めします。
そしてなるべく街灯などがある明るい場所を避けて観測すると、流星群がよりくっきりと綺麗に見える確率が上がります。
4月こと座流星群の数は?
2017年は4月22日の夜9時頃の時間帯が一番多くの流星が見られるピーク時間帯です。
過去の記録から見てみると、毎年ピーク時間帯で1時間に平均10~15個程度です。
三大流星群が1時間に50~80個程度と比べると流星の数は、少なめになりますね。
ごくまれに爆発的に流星の数が増すことがある!?
しかし、ごくまれに「こと座流星群」の数が爆発的に増加する年があります。
国内では1945年に1時間あたり約90個の記録があり、海外では1922年、1946年、1982年に多くの流星が観測されました。
通常は流星の数は少ないですが、明るさが平均以上あるので、三大流星群とはまた違ったきれいさがあります。
一度見たら、この神秘的な「4月こと座流星群」の魅力に取りつかれてしまうかも知れません。
まとめ
「4月こと座流星群」についてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?
今年2017年は当たり年になっており、「こと座流星群」を観測するには、好条件が揃っています。
- 2017年は、4月22日~4月23日頃に「こと座流星群」を一番多く見ることができる。
- ピーク時間帯は、2017年4月22日(土)21時頃。
- 月の月齢(満ち欠け)が26となり、月明りの明るさが控えめなので、流星を見つけやすい。
- 流星の数は1時間に平均10~15個程度と少なめですが、明るさが平均以上あるのできれいに見える。
2017年4月22日はちょうど土曜日にあたり、極大を迎える時間帯も夜9時頃なので、お仕事をされている人でも見やすい時間帯です。
そして、特に流星が見える決まった方角はなく、明かりが少ない場所であれば十分に観察ができます。
たまには、ご家族やお友達、恋人とゆっくり夜空を眺めてみてください。
都会の喧騒から離れて、郊外でゆったりと観察するのもお勧めですよ。
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