ご査収とご査証の意味の違いと目上の人への使い方や例文も紹介

 

普段はあまり使わない「ご査収」「ご査証」

ビジネスシーンでは使われることが度々あるかと思うので、これから新社会人になる方や仕事でのやりとりでメールをよく使う方などは要チェ
ックです!!

文末には使える例文も載せていますので、参考にしてみて下さいね☆

それでは、ご査収とご査証の意味の違いや使い方などを下記で見ていきましょう。

ご査収の言葉の意味とは

正しい読み方は「ごさしゅう」で、言葉の意味をかみ砕いていくと・・・

  • 「査」:捜査などと同じく「調べる」という意味
  • 「収」:収容などで使う「収める」という意味

「査収」その二つの意味を合わせると「調べて収める」、つまり「何かをきちんと調べるなり確認をした上で収めること」という意味になり、そこに「ご(御)」と尊敬語が付けることで目上の人やビジネスの相手へ使う言葉になります。

 

ご査証の言葉の意味とは

正しい読み方は「ごさしょう」で、こちらもかみ砕いていくと・・・

  • 「査」:捜査などと同じく「調べる」という意味
  • 「証」:「証明する」の意味

そして「査証」を組み合わせると「調べて証明すること」という意味になります。

また、調査して証明を与えることの意味から例えば「ビザ」=「査証」と納得がいきますね。

こちらも同じく尊敬語の「ご(御)」を頭に付けるのを忘れないで下さいね。

 

目上の人への使い方

 

目上の人や取引先とのやりとりで、これらの言葉を使う機会は度々出てきます。

どちらも敬語にはなりますが使い方によっては相手に強要する言い方になりかねませんので、間違った使い方ではなく、をしないよう注意が必要です。

 

ご査収の正しい使い方と注意

ご査収とは、対象物に対しての確認を含めて相手に渡す時に「ご査収下さい」と伝えるのが正しい使い方です。

ただ、答えをどことなく要求しているようにも捉えられる言葉でもあるため、過剰な表現になっていないか時と場合を考えるよう注意しましょう。

私が普段ビジネスシーンで感じるのは「ご査収下さい」という文言を受け取ると「よくチェックしてからきちんと返答ください」と一方的に投げられている気がしてややプレッシャーを感じます(笑)

似た意味合いの「ご確認ください」と言われるほうが「いかがでしょうか?なにかあればお知らせください」とやや控えめな態度で相手の状況を伺っているように受け取れるため、どちらかというと好印象に感じます。

 

ご査収に対する答え方

ご査収下さいとは「よく調べてから答えをちょうだい!」といわれているようなものですから、ただ単に「受領しました」と受け取ったことへの返
答だけではなく、きちんと中身を確認した旨も伝えなくてはなりません!

ご査収に対しては「中身を確認し、受領した」という返事をするこのことをぜひ覚えておいてください。

 

ご査証の正しい使い方と注意

ご査証とは、何かを証明する必要がある事に対して「ご査証下さい」と伝えるのが正しい使い方です。

ご査収と同じく「ご査証」というとなんだか丁寧な言葉に聞こえますが、相手に対して強く迫ったような表現に聞こえてしまいます。

ビジネスシーンや目上の人に対して割と厳しい状況の時に使うため、使い方としては時によっては失礼な印象を与えてしまうものだと心に留めておきましょう。

 

ご査証に対する答え方

「ご査証ください」ともし言われてしまったら、なにかきちんとした答えの証明を見せて下さいと言われているようなものなので、証明できる書類などがあれば添付する必要があります。

もしも何かの商品に対するクレームへの「ご査証」なら、相手に対して弁明するための補償を証明しなければなりません。

 

ビジネスシーンでの使い方

ご査証よりもご査収のほうが圧倒的に無難だということは、この二つの言葉を検索してみれば一目瞭然!

ご査証は滅多に使うことはないはずですから、メールや手紙など取引先の相手に何かを確認してもらいたかったり、添付物がある時は「ご査
収ください」と文末につけましょう。

逆に「ご査収下さいませ」と受け取った場合は、それを確認した旨をきちんと相手方に伝えることを忘れないで!

 

使える例文

目上の人やビジネスシーンにおいて「ご査収願います」「ご査収くださいますよう~」はよく現れます!

ポイントは、

  • きちんと確認してもらう中身が存在するということ。
  • 受け取りと返答が前提となる場合にだけ使えるということ。

では、例文からそのシーンを想像してみましょう!

 

ご査収を使った例文

  • 明日使用する資料を送付しますので、ご査収ください。
  • ご注文の品をお送りしましたので、よろしくご査収くださいませ。
  • 先日の領収書を発送いたしましたので、何卒ご査収ください。
  • お預かりした履歴書とご提出書類をご返却いたしますので、ご査収ください。
  • 添付ファイルにて、プロジェクトの進捗状況をお送りしております。よろしくご査収ください。

 

ご査証を使った例文

  • 旅券の査証(ビザ)をお受けください
  • 査証申請が必要です
  • 査証が免除されました!
  • 問題がありました製品に対してご査証くださいませ

 

類似の尊敬語(丁寧語)

  • お受け取りください
  • ご確認ください
  • お納めください
  • ご笑納ください

などのほうが、少し砕けた言い方なので、この4つはシーンを選ばず使えそうですよ。

 

まとめ

ご査収の意味は、調べるなど確認してから収めるということ。

ご査証の意味は、調べてからその旨を証明するということ。

この二つの共通点は、どちらも調べて確認する対象物があるということで、違いはご査証のほうはビザなど証明を要する対象物があるという
ことでした。

目上の人に対してはどちらも「ご査収ください」「ご査証ください」と文末などに使えますが、ご査収もご査証も場合によっては少し強要するよ
うにもとれるため、「ご確認ください」などの無難な使い方などシーンに合わせて使うとよいですね。

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