とにかくなんでも様をつければ敬語になるって思ってませんか!?
お得意様、依頼人様、先方様・・・そしてクライアント様!
結構耳にしたことありますよね。
これってほんとに正しい使い方なのかどうか、意外と知らない敬語の正しい使い方について調査しました。
知ったかぶりして使ってると恥をかくかも!?
クライアントの正しい呼び方についても書いているので、最後までお見逃しなく!
クライアントの意味
「クライアント」は英語でclient。
この横文字を直訳すると依頼人・顧客・取引先という意味になります。
現在では様々なシーンで使われているこの言葉ですが、いわば「サービスを受ける側」を表す言葉ですね。
例えば、広告会社で働いている場合にコ〇コーラからCMに使うビジュアルを頼まれたとします。
その時あなたの会社からみてコ〇コーラがクライアントにあたるのです。
クライアントに様をつけるのは変?
クライアントという英語に日本語の敬語にあたる「様」をつけるのはなんだか変な気がしますよね。
そう、ほんとは”変”なんですよ~。
しかし!日本語英語が多い現代では「クライアント様」というのが敬語として使われることが意外に多く、またそれが正しい使い方として違和感なく受け取られたりするのです。
自分とクライアントという関係を想像すると、自分とは「サービスを提供する側」ということになりますね。
レストランで例えるとウェイターとお客ということなので、食事をしに来た人に「お客様」と敬語を使うのは当然のこと。
じゃあ、クライアントもお客なんだから「様」をつけるのが正しい使い方なんじゃないの?というのが普通の流れですが、さてほんとのところはどうなんでしょうか?
クライアントという言葉を使うシーン
クライアントと言う言葉自体がもう独立しているものなので、あえてクライアント様なんて敬語風に使うと実はかえって変!
似た例で言うと、「先方」も第三者を指す言葉なので先方様などとはほんとは使いませんが、そこは謙虚なジャパニーズの癖でしょうか・・・
なんでもかんでもサービスを受け取って欲しい人に対して「様」とつけるのが正しい使い方だと思ってしまうところがありますよね。
でも、敬語を重ねるのはおかしい!と思っている人もいるのでご注意を。
クライアントと対面している場合の正しい使い方
本人を前にして「クライアント様の意向としましては~」などという言い方は絶対しません。
日本語に変えて言うなら「依頼人様は~」など、本人に直接は言わないですよね。
なので、「クライアント」と言い切るか、「○○様」と名指しで言うのが正しい使い方といえるでしょう。
間接的にクライアントの話をする場合の正しい使い方
社内などで、クライアントの話が出る場合でも「クライアント様は~」などと「様」をつけることはなく、「クライアントは~」とそのまま言っても決して失礼にはなりません。
クライアントと言う言葉自体が独立しているものなので、あえて様をつけると変だと思われることもしばしば。
そう、クライアントとは敬称などつけず一本槍で使える言葉なのです。
クライアントの正しい呼び方
クライアントにメールなどを送る場合は「○○様」「依頼主様」など、主に直接名前でのやりとりがベター。
でも、立場やシーンによっては、文面などで「クライアント様」と書き出しても失礼にはあたらない場合もあるので、仕事などで困った場合は関係性やそれまでのやりとりを参考にすると良さそうです。
その敬語変じゃない?
お得意先やお客さんに敬語を使わなければいけないと思うばかりに、いつのまにか変な敬語を使ってしまう可能性があります。
例えば、「お客様各位」もそのひとつ。
「各位」とは、その言葉自体が敬称を表しているので、様と併せてつかうと二重敬語になりとっても変!
「クライアント」も同じく独立した敬称に様をつけると、はっきり言ってとても大げさ!
なんでも様をつければ敬語になるわけではないので気を付けましょう。
補足
敬称を重ねるとおかしい言葉は他に「各位」「御中」などもありますね。
敬語を重ねると、お代官さまさま~などとひれふしすぎているようなニュアンスにもとられることも。
相手と自分との立場関係をきちんとふまえてうまく使わないと、後々やりにくくなるかもしれませんよ~。
まとめ
クライアントに様をつけるのは、基本的なマナーとしては変です!
正しい使い方としては「クライアント」とそのままか、「先方」「お客様」「○○様」と呼ぶのがベター。
でも、シーンによっては違和感なく使えたり、様をつけても失礼にはとられない場合もあるのが現代のいいところ。
うまく言葉を言い回して、シーン別に使い分けていきましょう♪
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