初正月を迎えた男の子には破魔矢と破魔弓を飾り、女の子なら羽子板を飾る。
初正月のお祝いといえばこれになりますが、その飾り物は自身で用意したものでしょうか。
自身で用意してもOKですが、風習としてはお祝いとしてもらう場合が多いです。
となればどうしても気になるお祝いへのお返し。
金額や相場、のしをつけるであればのしの書き方も気になります。
今回はそんな疑問が多い初正月のお祝いへのお返しについてまとめました。
初正月をお祝いする意味
生まれて初めての正月をお祝いする初正月。
正月をお祝いするのは当たり前ですが、なぜ初正月なんてものがあるのでしょうか。
これには初正月のお祝いが風習として始まった江戸時代の事情が関係しています。
今とは違って医療が発達しておらず、栄養や衛生の面で良い状態を保つことが難しかった当時は、子どもが成人するというのは大変なことでした。
そこで親たちが子どもの無病息災と健やかな成長を祈り、初正月のお祝いをしたのが現在まで続いています。
今では成人まで育つことが当たり前の世の中になりましたが、初正月のお祝いにはこんな大切な思いが込められているのです。
初正月のお祝いの方法については、下記の記事をご覧ください。
初正月のお祝いへのお返し
「お返しは気にしないでいいからね」
「あ、はいわかりました」で済ませるわけにもいかないのがお付き合いというものです。
初正月でお祝いをもらったのであれば、お返しはしないといけないですね。
何をお返ししようか迷う前に、初正月のお祝いを誰からもらったかを確認しましょう。
初正月のお祝いを親からもらった
つまりは「実家」から初正月のお祝いをもらった場合です。
親からの初正月のお祝いへは、一般的にお返しは必要ありません。
といってもそれはそれで気が引けますね。
今の時代ですから電話などでお礼を伝えたり、正月とあれば一族が集まる機会も多いでしょうから、そのときにちょっとしたお返しくらいはしてあげた方がお祝いした側も気持ちが良くなるのではないでしょうか。
実家の親、子どもから見ればおじいちゃんとおばあちゃんになるわけですから、仲良くしておくに越したことはありません。
初正月のお祝いを親戚や友人などからもらった
親からもらう初正月のお祝いとは違い、親戚や友人などから初正月のお祝いをもらった場合はちゃんとお返しをしましょう。
お返しの期間、金額の相場、のしの書き方について下記で詳しくご紹介。
初正月のお祝いへのお返しはいつまで?
「あけましておめでとう」が使える期間だって目安があるんだから、初正月のお祝いへのお返しにも目安がありそうなものですが、初正月のお祝いへのお返しは特に何月何日までとは決まっていません。
「お祝いをもらったら早めにお返しする」くらいの考えで充分です。
初正月のお返し、金額の相場は?
お祝いへのお返しで一番気を使うのが金額の相場でしょう。
しかしこの金額の相場について調べると、初正月のお祝いへのお返しは「ちょっとしたもの」「お祝いより安いもの」とハッキリした金額相場はないようです。
お祝いの品に値札とレシートでもついていればわかりやすいのですが、そんなことがあるはずもなく。
初正月のお祝いである破魔矢と破魔弓そして羽子板は、金額が高いものは天井知らずですが、一般的には2万円程度の金額の品が多いため、だいたいこの金額を参考にお返しの相場を決めるとよろしいかと思います。
お返しののしの書き方は?
出典:http://noshisozai.com/
お返しののしは紅白の花結びの水引を選び、のしの表書きは「内祝」と「赤ちゃんの名前」を書きます。
ちなみにこれはお祝いを贈る側も同じデザインののしを使います。
その場合ののしの表書きは「初正月祝」です。
ちなみに「のし」は漢字で「熨斗」です。
初正月のお祝いへのお返しまとめ
子どもの健やかな成長を祈り、今なお受け継がれる行事の初正月。
我が子のためにいただいた初正月のお祝いには、しっかりと心を込めてお返しがしたいですね。
その気持ちをお返しする相手に伝えるためにも期間や金額の相場、のしの選びや書き方には気を配りたいです。
一度しかない初正月で、一度しかないお返しを失敗しないようにしましょう。
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