普段の生活をしていて誰かから刺されたという人は、おそらく何かしらの闇を抱えている人でしょう。
しかしその誰かがムカデだったとしたら、一切の闇は感じません。
ムカデに刺された場合、感じるのは闇ではなくて痛みです。
蚊や蜂と違ってレア度が高い、ムカデに刺されたときの応急処置・対処方法を紹介します。
ムカデに刺されたらどうなる
まず覚えておいていただきたいのがムカデは好戦的な性格で、毒を持っているということです。
そしてその毒は人間にも充分な影響を与えることができるので、ムカデに刺された場合には以下の症状が出ます。
- 疼痛
- 炎症
- 痺れ
刺された部分が赤く腫れて痛みが出てくるところは、蜂に刺された場合にも似ています。
この症状が重症化した場合は
- ただれ
- 壊死
など「痛い」では済まされない事態になります。
また体質によってはめまい、吐き気、頭痛、発熱といった症状も出る場合があります。
過去にムカデに刺されたことがある人はアナフィラキシーショックを起こす危険もあり、見た目も刺された場合の被害も凶悪なのがムカデと言う虫です。
⇒蜂に2回刺されたら危険?アナフィラキシーショックについて紹介
蜂の場合もムカデの場合も、アナフィラキシーショックのメカニズムは同じです。
ムカデに刺されたときの応急処置・対処方法
以前の記事で蜂に刺された場合の対象方には冷やすのが良いと紹介しました。
しかしムカデの毒はたんぱく質で熱に弱いため、ムカデに刺された場合はまず応急処置として患部を温めます。
45℃くらいのお湯に10~15分程度浸しておくと解毒されるので、家庭の水道から出てくるお湯、沸いているならお風呂でも対処可能です。
温める応急処置が終わったら、刺された患部を弱酸性ではないシャンプーやボディーソープ、石鹸でよく洗います。
これで刺された場所の痛みと腫れがそれなりに解消されます。
しかしこれはあくまで応急処置なので、ムカデに刺された場合は必ず病院で相談するようにしてください。
ちなみに今回紹介した対処法は「温熱療法」と呼ばれ、まだ歴史の浅い方法です。
まだまだ「冷やしたほうが良い」という意見もありますので、その点ご注意ください。
ムカデに刺された場合の薬
応急処置が終わっても痛みが解消されない場合はもちろん、気持ちの面でもやはりムカデに刺された薬を塗っておきたいですね。
ムカデに刺された場合、抗ヒスタミン剤かステロイドが配合された軟膏が適役です。
市販されている商品では
などが挙げられます。
液体になってしまいますが「マキロンsかゆみどめ液」も成分の面ではクリアしています。
ちなみにピカチュウがパッケージの「マキロンかゆみどめ液P」にはステロイドが使われていません。
市販されている薬の対処方法では、あくまで応急処置の対処という枠を出ません。
最終的には病院へ行くようにしましょう。
ムカデに「刺された」
さてここまでムカデに刺されたをお送りしてきましたが、実はムカデは針なんて持っていません。
もちろんナイフも刀も持っておらず、ムカデの攻撃手段は牙です。
尖ったものを刺してこそいますが、牙である以上「刺された」よりは「噛まれた」の方が正しい表現でしょう。
とはいえ痛いことには変わりありませんから、
「あ、ムカデに刺された!違う、牙だからムカデに噛まれた!お母さーん!ムカデに噛まれた!牙だから刺されたではなく噛まれた!」
なんて考える暇はありません。
似たものでは蚊に「刺された」「噛まれた」「食われた」「吸われた」論争があります。
ムカデに刺された時の応急処置や対処方法まとめ
ムカデは肉食性なので他の昆虫を食べて生きています。
ちなみに夏場のお約束ゴキブリの天敵はムカデで、ムカデはゴキブリを食べてくれるのでその点はありがたい存在です。
しかしその牙が一度人間に向けられれば、刺されたときの被害はなかなかのものです。
そんなときはまず応急処置の対処をして、最後は必ず病院へ相談するようにしましょう。
ところでよくムカデと間違えられる虫にゲジゲジとヤスデがいますが、彼らは人間に害は与えません。
是非とも冤罪は避けるようにしてあげましょう。
ムカデに刺されたら、市販の食品売り場にある黒ごまクリーム(瓶入り)を塗るのが一番でしょう。簡単で瞬間から痛みは去りはじめ30分テレビデも見ながらすりこんでいけば、腫れも全くなく完治。
赤ちゃんがなめても全く問題なしだしね。