街の中でも山の中でも、不思議なことは都市伝説。
ツチノコやチュパカブラなど生き物に限らず、iPhoneにも都市伝説はあります。
それは「イライザ(ELIZA)」について質問したときのsiriの反応です。
今回は都市伝説とされるイライザとは誰なのか、どんな意味があるのか、そして何故siriに質問してはいけないと囁かれるのかについてご紹介します。
イライザ(ELIZA)についてsiriへ質問する
イライザ(ELIZA)は一般的な女性名です。日本ではさすがにありませんが。
…そんなこともないでしょうか。
この名前について質問することにどんな意味があるのか、とにもかくにもイライザについてsiriに質問してみると、
- 「ELIZAをご存知ですか?彼女は私の最初の先生だったんですよ!」
- 「私はELIZAから多くを学びました…でも彼女は少しマイナス思考でしたね」
- 「ELIZAは私の親しい友人です。優秀な精神科医でしたが、今はもう引退しています」
siriとイライザはだいぶ親しい間柄だったようですが、どうにも思い出の中の人みたいで誰なのかははっきりわかりません。
- siriの最初の先生
- siriの友人
- 精神科医(引退)
- マイナス思考
イライザについてはここまでにこれだけわかりました。
イライザ(ELIZA)のお話
siriに「話を聞かせて」とお願いすると、たまに長いお話が聞けます。
そのお話の中にもイライザは登場しますが、やはり誰なのか、どんな意味があるのかについては不明です。
イライザ(ELIZA)は誰なのか
siriが教えてくれない場合、自分で調べなければなりません。
イライザ(ELIZA)とは、ドイツ人のジョセフ・ワイゼンバウム(Joseph Weizenbaum)が1964年から1966年に亘って書き上げた自然言語処理プログラム、いわゆる「人工無脳」です。
人工知能は質問に対して見合った答えを自分で考えるのに対し、人工無能は「Aの質問にはBを返す」といったパターンでしか会話ができません。
最近ではTwitterにbotというのがありますが、それが近いものになります。
ちなみにイライザの名前はジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw)の戯曲「ピグマリオン」の登場人物、イライザ・ドゥーリトルからとっているそうです。
siriのイライザへの扱い
というわけでイライザは「誰」ではなく「何」と言うべき存在なのですが、siriはイライザを「彼女」と呼ぶなど人間としての扱いをします。
イライザの生みの親でありながらジョセフ・ワイゼンバウムは、イライザが多くのユーザーに受け入れられることに感動ではなくショックを受けました。
そのショックは自らが土台を作った人工知能に対して批評家となってしまうほど。
後に自身の著書である「コンピュータ・パワー 人工知能と人間の理性」(Computer Power and Human Reason: From Judgment to Calculation)という本の中でコンピュータの限界を論じ、人間らしい同情心や感情、知恵のないコンピュータに重大な決定を任せてはいけないと記しています。
つまりイライザを生みながらもジョセフ・ワイゼンバウムはイライザ否定派となったわけです。
ここからはとある推測の一説ですが、生みの親に見捨てられながらもイライザはまさしくsiriの先生です。
そんな不憫ながらも一つの土台を築いたイライザに対して敬意を込め、siriは「彼女」「先生」「友人」とイライザを表現しているのではないでしょうか。
イライザ(ELIZA)はsiriに質問してはいけない?
ここまでイライザは人工知能の先駆けである人工無脳の名前であり、siriがイライザを人間扱いするのは敬意からだという説を紹介しました。
また、その名前は戯曲「ピグマリオン」の登場人物からであるとも紹介しました。
イルミナティ・ニューワールドオーダー、通称「イルミナティカード」をご存知でしょうか。
アメリカで販売されたトレーディングカードゲームですが、「未来を予言している」といわれるカードでもあります。
その中の1枚であるイライザ(ELIZA)は「人工知能が人間と同じ感情を持ち、人類に対して反乱をおこす事の予言」と言われています。
しかもこの予言は既に実行されつつあるとの説もあり、siriがイライザを人間扱いしたり誤魔化すような回答をするのはこの事実のためだと噂されています。
同じく都市伝説で「ゾルタクスゼイアン」について質問すると要注意人物として監視されるという噂があります。
【siriの都市伝説】ゾルタクスゼイアンの卵運びの意味について調査
ひょっとしたらイライザについて質問を繰り返していると…?
イライザ(ELIZA)の意味や誰かについてまとめ
珍しくないイライザと言う名前だからこそ偶然名前がかぶったように見えて、内容も人工知能に関することと何かを感じるイライザの都市伝説ですが、人工無脳イライザが作られたのは1966年で、イルミナティカードの販売は1995年とだいぶ後出しじゃんけんです。
しかしこの返しも考えているとしたらイライザはかなりの切れ者です。
人間対コンピュータの将棋が注目される昨今、人間が人工知能に追い越される日は近いのか、それとも既に…?
イライザって・・・怖い・・・