珍品、珍獣、珍道中に珍プレー。
人は珍しいものに弱いものです。それは決して個人的な価値観ではなく、珍しいものは世の中でも価値があります。
例えば古いお金は額面以上の価値で取引されますし、カードゲームのレアカードは非常に強力な場合が多いです。
ところでこの珍しいものをありがたがる価値観は、おみくじの世界でも通用するのでしょうか。初詣で引いたおみくじが半吉や平など変わった種類だった場合、どういうリアクションをするのが正解なのでしょう。
喜べば良いのか、残念がればいいのか、そもそもこの運勢ってどこに位置するのか。
レアなだけに対応に困る、そんな変わった種類のおみくじを今回はご紹介。
おみくじの運勢の種類
「初詣のおみくじを作って」とお願いされたら、何種類の運勢を用意しますか。
大吉・中吉・小吉・吉・末吉・凶・大凶
おそらくはこの7種類になるのではないでしょうか。
変わった種類の運勢も入れたいけど、うっかり「僕の考えた運勢」を入れてしまいたくないですね。
実際この7種類はおみくじでも非常に一般的です。
そして他にも、12種類のおみくじを採用している神社もなかなか多いようです!
おみくじの種類に関しては下記の記事で紹介しているので、詳しくはそちらにて。
⇒初詣のおみくじで大吉・末吉・半吉・凶の確率や割合を紹介
おみくじには、知らないような珍しいレアなものがたくさんあるとの噂を聞いたことがありますが・・・
さっそく調べてみると珍しいもの変わったものがたくさん。
レアな珍しいおみくじ
大吉より更に上の「大大吉」
大凶より更に下の「大大凶」
どっちか判断に困る「吉凶相半」
これからに期待できる「向吉」
凶から吉へと切り替わる「凶変吉」
誤字じゃないかと不安になる「平吉」「吉平」
全てがこちらに委ねられる「未分」
などなど全部で約30種類を確認できました。
そりゃあこれだけあれば滅多に見かけない珍しい運勢もあるはずですね。
今回はその中でも一風変わった、吉も凶もつかない「平」と、出会うことが少ないレアな「半吉」について調べてみましょう。
吉も凶もつかない「平」
「平吉」じゃないの?と思われるでしょうが、それとは別に「平」です。
読みは「たいら」が一般的ですが、場所によっては「へい」だったり「ひら」だったりと、珍しいとあって読みも安定しません。
吉でもなく凶でもないんだったら、つまりは平凡の平ってことなんじゃないかなと思って調べてみたところ・・・はいその通りでした。
凶の上に位置する運勢です。
で、終わってしまっては意外性がないですね。
変わったおみくじの記事で意外性がないのは残念なのでもうちょっと調べてみたら、場所によっては大吉と同じ運勢として扱われるとのこと。
これは飛鳥時代から幕末、明治あたりまで運勢の判別で使われた、「十二直」という形式が由来です。
十二直とは、
建=たつ
除く=のぞく
平=たいら
満=みつ
定=さだん
執=とる
破=やぶる
危=あやぶ
成=なる
収=おさん
開=ひらく
閉=とづ
以上の12種類のことで、当時は吉や凶の代わりにこれで運勢を占っていました。
ここで使われていた平が、今で言う大吉と同じ運勢であるため、平の扱いが分かれているというわけです。
名前から何から本当に変わった、レアな運勢ですね。
この「平」が入ったおみくじは広島県の厳島神社、京都府の下鴨神社と石清水八幡宮、埼玉県の大宮氷川神社、長野県の戸隠神社で確認されていますので、初詣に珍しいおみくじが引きたい方はご参考に。
ご紹介した中では石清水八幡宮が平を大吉と同じ運勢として扱っています。
半吉の半はどんな意味?
半ライスといえばご飯の量が半分。
では半吉はというと「吉凶が該当期間を通して半々ある運勢」だそうです。吉の下に位置する運勢であるため、本当に吉の半分という意味みたいですね。
この運勢が入っているおみくじも非常に珍しく、レア度が高いです。
そんなに珍しい半吉が、あの有名な浅草寺のおみくじでは5%の確立で引けるので、初詣に行ったら是非挑戦してみてください。
レアなおみくじのまとめ
先にも紹介しましたが、今回取り上げた「半吉」や「平」の他にも変わったおみくじの種類はたくさんあります。
初詣に行く社寺を決めたらそこのおみくじの情報を集め、運勢よりもレア度を重視した、おみくじのレアハンターになってみるのもいいかもしれません。
もし誰も知らないような珍しいおみくじ、変わったおみくじを見つけたら教えていただけるとうれしいです。
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